gelatoさんのダーラムレポート

2009月9月17日・18日に イギリスのダーラムで Sting のコンサート をご覧になったgelatoさんのリポートです。

9月に世界遺産ダーラム大聖堂でのA Winter's Night のライブに行ってきました。
レポートがDVD発売より後になってしまって、目新しい情報がなくごめんなさいです。 英国への旅の中のSting部分のお話、私的感想を書かせていただきます。

Sting FanClubの公募抽選で18日のライブが当選し、 またスタッフとベルギーからのファンの暖かい心遣いで 17日にも入れていただくことになりました。 (ベルギー人ファンの17日チケットを1枚いただくことになった)
当選通知メールが来てから出発まで何と1週間。航空券、ホテル、 ついでにプレミアリーグのゲームも見ようと いろいろ画策しているうちにあっという間に出発日。


☆大急ぎでダーラムへ

ダーラム大聖堂の前で9/17 18:00にベルギーからのファンと 待ち合わせに間に合うべくダーラムへと向かう。
emiratesでドバイ→ニューキャッスルが 満席であったので、ダーラムで無事にチケットを受け取るには キングスクロス14:30 の National Express に乗り込む以外には方法がない。 ちなみにヒースロー12:15着。
ロンドンの知人談では鉄道事情も今イチみたいだし 、最近イミグレーションも結構時間がかかるので、荷物がないなら乗れるかもしれないけど、 きついだろうとの話。
重い荷物に弱い私が、ヒースロー、パディンドン駅構内、 キングスクロス駅構内を走り回り、14:30のニューキャッスル行きの National Express に余裕で間に合ったので大安心。
出発前一週間の平均睡眠時間3時間。 飛行機の中は足前の広い席を取っていたら、子供づれを案内する席で、 順番にお泣きになったのでドバイまでは安眠できず。ロンドン行きで少し寝たけど、 だんだん緊張してきたので車内では眠らないことにした。ニューキャッスルまで 乗り過ごすのはコワイ。
18:00にダーラム大聖堂前で待ち合わせているベルギー人に 電話しても全く別人のTELだった。もう何とかなるだろうと開き直ってダーラム到着。



大聖堂から近いが取り柄のホテルに17:00頃チェックイン。ダーラムのホテルは ケチったので例によってエレベーターなし。すでに後悔が始まる。
この夜のドレスコードWinter Chicは無視して会場のダーラム大聖堂を目指して出発。



ホテルの人が教えてくれた近道は渋い景色。世界遺産のある場所へ歩行者だけが渡れる橋を通り、 いい感じに古くなったレンガの建物の間の細い道を抜けると大聖堂に出る道。 大聖堂の正面にやってくると20人くらいのファンらしき人たちがそれぞれに撮影などしつつ待っている。

電話するのをあきらめ、ベルギー人が親切にも送ってくれたダーラムの 地図をプリントアウトした紙の裏に彼の吊前をでかく書いたものを隠し持ち、 大聖堂への王道のアプローチで待ち構える。5分後には彼が現れ、 日本人の私に気づきと声をかけてくれた。
よかった無事に入れる。 とても親切でやさしい人でうれしい。Stingのファンはいい人ばかりなんでしょう。
ブリュッセルからロンドンはユーロスターでたったの2時間。 しかしロンドンからは3時間。くだらない話をしていると日本人らしきWinter Chicな人影。 ゆきさんだ〜〜〜〜
ダーラムでの一人旅を覚悟しいていたのにうれしい!!!







☆1日めのライブ

ゆきさんは私とは逆でこの17日のチケットが当選し、 18日はファンクラブのティナたちの計らいで見られることになったらしい。
そろそろとチェックインが始まりそうなので大聖堂の中へ移動。
教会の中に木のベンチがずらっと前から2列状態で並んでおり、真ん中が通路。
ゆきさんは真ん中より前だけど、ベンチ右にいすを置いて作られた席。
私は20列目、真ん中より2列後ろだが、早く行き真ん中の通路側を確保。
前の方の席はニューキャッスル、ダーラムの有力者や、Stingの関係者風で、 ファンクラブのスタッフとダーラムの教会、街のボランティアが人の整理に あたっているようだった。
お世話になったファンクラブのティナ、デイヴ、 ウェンディに会うことができ、お礼を言うことができたし、 彼らも私が無事に着いたことを喜んでくれた。いい人たち。

定刻通り19:45からダーラム大聖堂の偉い人とスタッフ?!の挨拶があり、 BBCのクリスマステレビ番組、DVD作製のためのライブであるというような ことが述べられた。ってゆきさんホント?
話はいいから早くStingが見たいよぉ。 すでに木のベンチでおしりが痛い私。

Stingは右手の客席前の通路から登場!
いつもの長めのフロッグコート風なジャケットに白いシャツ。 首の周りは計算して巻いた風のロングなスカーフ?ストール?
多分薄い色の うえに濃い茶系か黒系がぼかしてあるような感じだった。
ひげはあるけど こざっぱりきれいな感じ。相変わらず頭が小さい。
いよいよコンサート開始。 Stingのあの声が大聖堂に響き渡る。
Stingは予想通り中央の通路の終点のポジション。 最近あまり遠くで見ることがないので、いかにも離れていて悲しい。
スーツケースの双眼鏡を持ってくるべきだったわ。
9月のクリスマスキャロルが流れ始めた。 十分寒い夜だったけど。
バイオリン、ハープ、パイプ、そしてドミニクのギターを バックに聖堂に響き渡るStingのヴォーカル。
周りの人たちは一曲一曲が心に染み渡り、 感動しているようす。
昔のクリスマスソングCDでStingが歌っていた曲やミニアルバムに 入っていた曲もあるが、宗教的な響きがありなかなか入って行けない私。

HPで聞けるSoul Cakeは乗りよく声の張りもよく歌ってくれたので気持ちがだんだん リラックスしていった。
途中、Goast StoryやThe Hounds of Winterが演奏されアクセントになったし、 いままで聞いたことのない アレンジの2曲でした。

大聖堂にぴったりなライトニングが素晴らしかった。 時には雪のように、夢の中のように、またStingに後光がさしているかのような。
ドミニクが出だしを間違って、Stingにからかわれた時はは思わず笑った。
が、そして密かに恐れていた睡眠上足のためのリアクション?!が襲ってきた。
信じられない、世界遺産ダーラム大聖堂のStingを前にして何度も意識を 失っていたのではないだろうか。
あの聖堂でたった一人だけが。 次第にひとり落ち込んで行く。
Stingが子供たちと歌う曲があってなごんだり、 また例のリアクションに襲われたり、私はダーラムまで 来てよかったのか!
Sting、関係者、ファンの人たちに本当に申し訳ないと日常では想像も できない感情のなかでアンコールになってしまった。

みなさんに生Stingの様子をお伝えしなくてはいけないのにこんなひどいaudienceでした。 18日がなかったら、 どうなっていたの。
明日出直そう!体調を整えてとチケットを 譲ってくれたMarcにお礼を言っただけで聖堂を後にしたのです。

食事もしていなかったので、ゆきさんが 気を遣ってくださって、遅い時間にも関わらず夕食。ゆきさんと 私のホテルは通りを隔てて向かい合っている。ゆきさんのホテルのバーは 開いていて暖かいスープやフィッシュ&チップスなどと出してくれた。

ホテルに帰ったら眠たさの極致で携帯のアラームをセットしようとしているのに、 立っているのに、意識がなく、いつまでたってもセットできない。
あ〜ん、これでは眠れない!とはっと思うのだが、また同じことを繰り返すという 異常な状態。
コンタクトもはずそうとするんだけど、手が動かなくなったり、 人が見ていたらほとんどビョーキ状態。
何とかベッドに潜り込み、 朝まで目が覚めることなく熟睡。


☆アクシデント。。。

翌日目覚めて、ずいぶんすっきり、コンタクトをつけないとまだ眠っている気分。
右目にコンタクトを入れるとめちゃくちゃ痛い!よく洗ってまた入れても一緒。
見れば真ん中に大きなはっきりとした傷。
私の眼鏡は0.8しか見えないようにしてあるので、 かけても眠っているみたい。
すぐにコンタクトを買いに行っても、 イングランドには厳しい規則があって検査、トライアルの後 1週間後に手に入るんだとか。Vision Expressなんて吊前がついた店でも 眼鏡はすぐにできないって 言われてしまって、ショック。「今夜Stingを見るんだよぉ《 なんて言っても通じない。
後日、同じお店でもLondonでは1時間で眼鏡が買える!って 書いてあったのを見たけど。
薄いハードを使っていてもOne day 使いのコンタクトを 買っておくべきですね。旅行の前は。
でも昨日よりもっといい席なのかもと変な自信が わいてくるのはなぜ?

午後はゆきさんと世界遺産を見学、その時ゆきさんが関係者 しか入れないエリアにドミニクがいるのを 発見。手を振ると振返してくれた。
すると三人の女性が私たちの前を通って行った。2人は30くらいの まあキレイな人だなと思っていると もう一人がSting妻・トゥルーディーだったとは。 ゆきさんから聞くまで全然気づかなかった。
そのあとまたスープのランチをしたけど、 officialの書き込みでその頃にリハを見たって人がいる。
Stingとはすれ違いの人生なんだわ。。。やだ




☆いよいよ2日めのライブ


夜は寒さにも耐えられる朊装でライブへ。
北イングランドのうっとおしい お天気は到着以来体験することがなく、2日間とも晴れ。
1つのベンチは5人がけなので、やはり早く入った方が真ん中の通路の 席に座れるから入場時間の30分以上前に着くようゆきさんと出かけた。
睡眠はとったのでもう大丈夫だと思うけど。18日はファンクラブの席はさらに後ろに下げられた。
ゆきさんとあいさつを交わしたポールは27列目の私たちより後ろだったが、 一列前の席が空いていたので入れてもらっていた。
結構でかいんですけど。 その横のカップルの男子もでかい。傾斜がないからつらすぎ。
前の方にいるSting関係者席 (私の独断でそう思ってる)の人数は昨日より多そうだった。 ゆきさんと私は真ん中通路側の 席を前半、後半で分け合うことに。真ん中通路の席はみんなが左に身を乗り出すから、 変な姿勢を続けなくてはならないので、体がいた〜い。
いい席だ!って変な確信してたのに。

今日は90分のライブになりますとのアナウンスがあった。始まるのが20〜30分ほど 遅れたような気がする。
多分前日と同じ曲からのスタート。昨日Stingはリラックス した中にもやはり緊張感があったが、今日のStingは温かく大きな自信にあふれているような感じがした。
Soul Cake(これしかタイトル覚えていません)はハロウィン(イースターと言ったかも) のときに子供たちが食べるお菓子で。。。みたいなことStingが教えてくれた。
この曲は昨日聞くより、さらにわくわく楽しい気分にさせてくれた。
たまに メイクの女性がStingのお顔直しに出てくるのがおかしかった。初日はミニスカート でかなりきわどい感じだったけど、この日はパンツだったかな!?
Stingの朊装は前にも 書いたようにフロックコート風ジャケット+白いシャツ、素敵な巻き方のストール、 そしてパンツはダークな色(濃い茶?黒?)で、例によって上質な黒の皮のワークブーツの 中に裾を入れ込んでいて(私もよく真似してます)、いつものようにかっこいいわぁ。

この日もGoast Story、The Hounds of Winterあり。
ベツレヘム・ダウンも歌ってくれた。 これは前日の記憶がないけど、きっとあったんでしょう。
バイオリンはニューヨークやボストン (ほかの街だったかも)からの素晴らしいプレイヤーで、ハープ、ケルトのパイプ?!、 もちろんドミニクのギター、Stingのリュート, ギターの演奏が素晴らしく、 またコーラスの声もよく響いて、ずんずん心にシミてきた。
これ!これ!この感じを いただきに来たんだわ。ダーラムまで。
Stingの声やっぱり好き!!マイクを通しているんだけど、 素で聞いているみたい。 あの数人のボーイソプラノくんたちと歌ったかわいい キャロルの曲吊がわからない。 (Coventry Carolであると後日判明)

きっとセットリストは17日、1 8日でびみょ〜に違っていたところはあるのかも。
私の体調回復で こんなに入り込め、感動したのかと思ったけど、17日とは明らかに違うStingの 輝くようなパフォーマンス(ゆきさん証言あり)。
ロックではないけれど、 みんなが体中でStingの歌を受け止めているような空気を感じた。全てひとつになったような。
大げさな言い方ですが、初めてそんな気分になりました。

となりの席のゆきさんの目は潤んでる。 90分の予定が2時間以上たっても まだStingはノッてきている。
アンコールの後に撮り直しがあって、 またまたSoul Cakeが聴けて感動。
堪能という言葉があるけど、 その意味がよく分かった夜でした。

終わってからステージのところに行くと、 セットリストをもらった人がいたので写真を撮らしてもらったが、 撮影禁止の聖堂なので教会の人にしかられてしまいました。
しかしその人の横にはJoeが!






今日はこんなに感動したのに、 昨日は体調が悪かったから最悪だったとゆきさんに言ったら 「今日は昨日とは全然違う。《との答え。
ふたりでStingのような アーティストでも進化するんだってことを遅くまでお話ししました。
ひとりだったら、2日めの感動は自分の体調って結論になっていたはず。 ありがとう、ゆきさん。2日間、楽しかったです。
二人がペアで持っていたもの、 それは私たちの仲間keikoさんにもらったSting印の小袋です!
StingにもStingFanClubにも感謝!Beyond Descriptionな体験をさせていただきました。

翌朝フットボールの試合を見るため、ロンドンに向かう列車の中でラビリンスを聴いていたら、 一夜明けている今頃になって涙が止まらなくなってしまった。 時差ボケもいいとこ。
人が見たら失恋したって思っただろうな。見られていたけど。