まどじゅのくねくねスネーク香港日記

2012月12月 香港で Sting のコンサート をご覧になったまどじゅさんのリポートです。

2012年12月

ファンクラブのサイトでBack To Bass Tour日本公演の発表があるのを今か今かと待っていたけど、なかなかでない、しかも普段はやらないアジア中の都市が発表される。ま、まさか日本来ないんじゃ。。。。という思いがよぎり、あせって香港のチケットをとりました。まどじゅの海外遠征は2008年NYでのポリス再結成最後のライブ以来4年ぶり。土曜日の仕事を終え成田に向かう。香港は今回で2回目。仕事が忙しいので今回は2泊3日、しかもそのうち1日は香港オフィスで仕事というとほほなつかの間の休日。深夜、坂の途中の素敵なホテルに着き、とりあえずわくわくしながら眠りにつきます。

翌朝、ホテルからトコトコ歩いてコンサート会場のある香港會議展覽中心展覽廳、ぞくにConvention & Exhibition Centre と呼ばれている場所へ行きます。15分くらいで着いた。とりあえず場所を確認してから、会場に隣接しているホテルにて一人でゴージャスなランチを食べる。ここでロンドンからやってくるスーちゃんと待ち合わせ。彼女ともNY以来会ってない。ロビーで待つこと1時間以上、うとうとしてきたところで、懐かしい笑顔が登場、はぐはぐ。

とりあえず予約していたチケットを取りに行きましょうということになり、会場のチケットセンターへ行く。スーちゃんは、一緒に来るはずだったのにドタキャンしたポールのチケットを売らなければならなかったけど、幸い韓国から出張できていた女の子に無事譲ることができて一安心。彼女は最初半信半疑だったけど、チケットカウンターで座席表を確認して、大満足だったみたい。そりゃそうだ。2列目だもの。

コンサートが始まるのは夜の8時。まだまだ時間はたっぷりある。まず二人でカフェでお茶を飲み、Stingの話や世界中のファン友達の話、仕事の話に花がさく。彼女は世界中をとびまわるフライトアテンダント。したがって仕事をかねて世界中のStingのコンサートに行けるのだもの、いいな。彼女は長年の忠実なファンだから、もちろんStingも彼女のことを知っている。コンサートの翌日の仕事で、ファーストクラスでStingのお世話をしたこともあるそう。素敵だな。

おなかがすいてきちゃったので、会場のある施設の中にあるいくつかのレストランを物色する。もちろん私たちのお目当ては中華料理。ここは香港で一番大きな展示場。日本でいえば東京国際フォーラムってとこかしら、でも海沿いにあって、規模ももっとずっと大きい。中でも外でもたくさんの人がいる。今ここは金が大ブーム。いろいろな展示場室で、金の展示販売をしている。ここからフェリーもでてるので、並んでる人もいっぱいいる。ここからの夜のシティライトもとても素敵。雨がぽつぽつ降ってきた。

私のガイドブックにのっているレストランの一つが早くにオープンしていたので、そこでコンサート前の腹ごしらえです。スーちゃんはベジタリアン、まどじゅはおなかがすいてれば人肉でも食べかねないバーバリアン。でも大皿料理を大勢で食べる中華料理。ここはぐっとがまんして、お肉ちゃんやおさかなちゃんのはいってないお料理をつぎつぎと注文する。メニューをみていたまどじゅの目があるところで釘づけ。“蛇スープ”。うーん、ウナギみたいな味かなあと想像をふくらませつつ、スーちゃんに、ねえこれだけ頼んでもいい?と確認したら、ふぇ~別にいいよとオーケーがでたので、注文をしました。ながあ~い蛇の形のものがスープの中に入っていると思いきや、そぎ切りでやんの。これじゃあつまんない!蛇を半分口にいれてる写真がとりたかったのに。味は可もなく上可もなく、ふかひれのもうちょっと歯ごたえのあるかんじかなー。

なんだかんだしているうちにすっかりショーの時間が近づいてまいりました。さっそく会場入りしました。今日の私の席は最前列センター。マイクの目の前なので、文句はいいたくないですけど、マイクがStingの顔にかかります。香港の現地の方々よりも西洋人の方々のほうが多く見受けられました。私の右隣りには、東洋人の男性。“うぇああーゆーふろむ?”と聞いたら、“あ、あいむふろむじゃぱん”とかえってきた。“あー日本人じゃないですか!!”と日本語で話し始める。彼は台湾に住んでいらっしゃって、前日の台北のコンサートに行ってて、そのまま来たそう。台湾ではみんな座って聞いてたんだって、えー、ここじゃあ立ちましょうよ、私たちが立てばみんな立ちますよって言ったら、うへへへぇだて。しっかりしろ、この日本男児!!

会場が暗くなり、はじまるはじまる。あーこの瞬間大好き! すべての感覚が耳と目に集中する!0コンマ1秒でも早くStingの影をステージの端でとらえて追いはじめたい。どんなちいさなワンツースリーフォーの声もドラムのバチの拍子をとる音も聞き逃したくない。
でも最初にでたまどじゅの一声は、“きゃあああああどみにく!!”まあ、おきまりごとだから仕方ありませぬ。

If I Ever Lose My Faith In Youのイントロがはじまった。Ten Summoner’s Talesのライブがよみがえってくる。大好きなアルバム!!まどじゅは一気に立ち上がった。最前列真正面で立ち上がった。あ、あれ、だれも立たない???隣の日本男児に立て!と命令する。うへへへへぇと苦笑いして立たない。後ろの人に失礼だから仕方なく座る。まったくもう!

Stingの衣装はまたグンゼのタイツの生地でできたような、腕の筋肉がきれいにみえるぴちぴちのシャツ。ぴちぴちの黒いパンツ。頭はマイルドモヒカンぽいかな。青い目がきれいにみえる。広東語でごあいさつ。このあと急にMagic。そしてEnglish Man In New York興奮はとまらない。
セットリストはStingの歌とPoliceの歌がほどよくミックスされ、バランスのとてもいい心地よい流れ。全体の音は、ベースの音がいつもよりはっきり聞こえるかな。Ten Sumoners Tales からが比較的多い。ありがとうSting!!

一つだけ新しい歌。きつねのマスコットをだして、“これはなんという”“うーれい!!”“この歌は2匹のうーれいのうた。男のうーれい、レディうーれい、この2匹の人生と愛と死の物語。End Of The Game” うつくしいJoとのハーモニー。明るい曲の切ない詩です。

そのあと、“僕のイギリスにある小さな家の話をしよう。まあ家っていってもお城だけどねー。(笑)まわりには麦畑がひろがっていて、まるで黄金の海のようなんだ。”そしてField Of Goldがはじまります。大好きな歌の一つ。ドリフの麦畑のパクリですけどね、うそ。

曲はSting,Policeとほぼ交互に続きますがMessage In The Bottleで一気にもりあがります。
ここでまどじゅはまたスタンディングを試みますが、今回は若干協力者がぽつぽつあらわれはしますけど、またすわる。

そのあとドミニク待ってました! Shape Of My Heartがはじまります。猫背でときたまニヒルな笑みをふくませながら、美しいメロディが奏でられます。

このあとDe Dododo De Dadadaでまたもりあがり、ピアノのソロ、バイオリンのソロ。若いのにやるじゃんPeter。そしてきわめつけはロクサーヌ!やっとみんな立ち上がってくれました!

ここで一度引っ込み、あらわれたと思ったられれれのメロディ!おどらなくちゃおどらなくちゃだわ!KeyClubのみんなのぶんも思い切りおどるわよと、夕食の蛇がのりうつったかのように腰をくねくねするまどじゅ。ひねりすぎてちょっとぐきっときたけどがんばれまどじゅ。からだじゅうにうろこがはえてきた気分!Stingもへっへっへっへっといいながらステージを右往左往して腰をくねくね。がんばれSting!!

そして王様も腰を痛めたかKing Of Pain。息もはあはあしたままEvery Breath You Take。そしてまたバイバイ。そしてでてきてNext To You、Next To You、Next To You!そしてまたまたバイバイ。でてくるかなでてくるかな。あ、でてきたでてきた。最後にFragile。ちょっとブルースなFragileはとても素敵でした。悲しいけどかっこいい音色。

会場が明るくなり、みんなのため息が聞こえます。スーちゃんとステージ前で記念撮影。そして今回はStingの足元のセットリストもゲットできましたあ。 いつもT先生がいると持ってかれちゃうからなー。ラッキー!

終わった後、また隣接のホテルにもどり、バーでスーちゃんとひと時の対談。よかったねー、素敵だったねーと甘い大人の味のカクテルとともにライブを回顧する。そこへローディーの人たちが通り過ぎ、エレベーターで上がってった。あ、ここに泊まってるんだ。Stingはみかけませんでした。

結局ツアーの最後まで日本公演は発表されず、ちょっとStingに怒ってますが、また次回帰ってきてくれることを祈りつつ、いつまでも健康でツアーを続けてくれることをいのりつつ、レポートを終ります。

みなさん、読んでくださってどうもありがとうございました!