2001年〜2005年 コンサート回数:■イタリア1回、■フランス1回 、■イギリス3回、■日本4回(今まで行ったコンサート88回!)

■ 2001.9.11 スティングの別荘でのライブ
イタリア・トスカーナ地方、フィレンツェ郊外にあるスティングの別荘 でのプライベートライブ

招待客150人の中に私が入れたのは、オフィシャル・ファンクラブでの抽選に当たった からです。当選者にだけ連絡が来たようです。ファンクラブからは30人位が 入れました。ライブ自体は“招待”ですが、旅費はもちろん全て自腹です。 ラジオ・ステーション等のコンペティションでは滞在費等全て込みの招待だったようですが。

ライブスタートが夜の9時。その前に飲食のサービスがあります、とだけは聞いていました。 フィレンツェ郊外のホテルにライブが始まる3時間前に集合し、アウトランドスな仲間達と コーチ(バスの事)で一路スティングの別荘 IL Paragio に向いました。

バスの中は見た事のある人、いわゆる常連さん達で、会ってからすぐにみんなで 自己紹介が始まりました「Hello I'm 誰それ From どこどこ」という挨拶を かなりしましたが、名前は一度では覚えられません。ああ、この人があの 有名なコレクターの S.P.か、などと皆笑顔で頷き合うのでした。

この日のライブは、インターネットで生中継され、VH1で放送されDVDにもなると いうので、撮影・録音は全て禁止です。携帯電話等の録音の妨げになるものは、 持ち込みさえも禁止されていました。来ているファンは英米が多いとはいえ、 世界各国から来ているので、それぞれプレゼントを持ちよりスティングに 渡そうというプランもありましたが、それも却下されました。とにかく色々と 制限があり厳しかったのです。「家に招待してくれたスティングとトゥルーディーに 敬意を払い、ファンクラブの名に恥じない行動をするように」ときつくきつく 言われたのでした。バスの中でそれぞれにスティングの写真入りのパスが 渡されました。シールになっているけれど、もったいなくて貼れません。

バスはホテルを出て暫く走り、高速道路に入って15分位走り、高速を出てから くねくねした山道をまた走り、結局フィレンツェの中心地から小一時間 という距離の所でしょうか、とにかく何もない山の上です。回りはぶどう畑だったと思います。(注: 後に「オリーブ畑」と判明。) 家がばれないようにと、電波少年のようにアイマスクとヘッドホンをされる事もなく、 トスカーナの風景を楽しみました。“別荘”というイメージではなく、田舎の1軒屋をちょっと豪華に した感じでした。でも回りには家はなく、これなら庭でいくら大きな音を 出しても御近所迷惑にはなるまい、と納得するのでした。

バスは Villa からかなり離れた下の方で止まり私達は全員降ろされました。 駐車場にはパトカーが止まっており、本物のポリスが警備にあたっています。 私達がバスから降りると笑顔で「ボナ・セラ(今晩は)」と言ってくれました。 降りる時にも「携帯品に注意すること、誰もがHappyで、嫌な 思いをしないように」と何度も言われました。かなり緊張しました。
ぞろぞろと砂利のゆるい坂道をみんなで上がって行きます。見晴らしはとても 良く、何度も振り向いて景色を眺めました。

かなり歩いてやっとゲートが見えました。ここにもセキュリティが両脇に立っています。 みんな自慢下にパスを見せ、IL Paragioの中に入りました。中庭にはステージが セットされており、スタッフが動き回っていました。暫く皆でそこで待った後、大きな 部屋に通されました。そこにはテーブルがコの字型に置かれ、セッティングも 全て整っていました。飲食というのは立食だと思っていたので、それぞれに 並べられたナイフとフォークに驚いて、小市民はドキドキしてしまいました。
「みんな席について」のTinaの声でそれぞれ勝手に席に着きましたが、さすがポールは スティングがお誕生日席に来る事を期待して、一番前にさっさと座っていました。 私も席に着きましたが、右隣はラトビアから来た女性、左隣はアメリカ人の3人組だった ので、ちょっと手持ちぶさたな瞬間でした。 みんな勝手にテーブルの上のお水やワイン(IL Paragio というワインもあるのですよ!)を 飲みはじめて、少しするとTinaが暗い表情でそれぞれの席を廻り始めました。
テロのニュースはホテルのCNNニュースで一報を見て知っていました。タクシードライバーも 英語でその事を話しかけて来た位です。でも、まさかコンサートが中止になろうとは 誰も思っていませんでした。その時にはまだ現実を受け入れたくなかったのだと 思います。。Tinaが「スティングはWebcastをキャンセルした」と 言って廻っていました。「今日ここで歌うかどうかはわからない、とにかくまだ他の 事は分からないから、とりあえずディナーを楽しんで」と言って行ってしまいました。

ここでライブが中止になったら私はいったい何の為にここまで来たのか?ビザを 食べる為に来たわけではないのに、と急に暗くなり会話も弾まず、グリッシーニを かじりながら暗くなりはじめた窓の外を眺めるのでした。

そんな時、一人の男性が部屋に入って来て皆の顔がパッと明るくなりました。 だれだろう?スティーブン・レイ似の短髪の男性で、皆と抱き合ったり握手を したりしています。なんかみんな嬉しそう。ワンダなんか特に親しくハグハグしてます。 俳優?なんて考えてみても全然わかりません。
少ししてクリス登場。彼も目が涙で潤んでいました。「こんな時にハッピーな 曲はプレイ出来ない」と「でもタイタニックが沈む時にミュージシャンがプレイ していたように・・・(この先聞き取れず)」と悲しそうにつぶやいていました。 みんな普通にクリスと話しています。パンをかじりながらボケっとしていると さっきの短髪の男性が再び登場。目の前に来た時に初めて「!ドミニク!」と 気が付きました。なんという髪の短さ!殆どスポーツ刈りではないの!あまりにも 驚いたので左右の人達に「分からなかった!全然わからなかった!驚いた!」と 興奮して話して笑われました。みんな分かっていたのはなぜですか???

7時過ぎにぞろぞろとコンペティション・ウィナーらしき人達が入って来ました。 それぞれ空いている席についています。私達の前にもイタリア人の男女4人がすわりました。 6,7人の東洋人は別のテーブルにかたまって座っています。中国人かと思ったけれど 「お手洗いはあっちです」という言葉で日本人だとわかりました。**の***が フラッシュをたいて写真を撮っています。前のイタリア人は携帯電話をテーブルの上に 置いてしきりに話をしています。私達はあんなにキツく言われたのに。

前菜がサーブされました。人数の割に量が少ないような気がしますが。次にサラダが 来て、ちょっとずつ取って食べました。飲み物はいつでもテーブルの上にあるので 手酌で半分近くワインを飲んでしまいました。この頃からカメリエーレ(給仕人)が 焼き立ての大きなピザを各テーブルに適当に置いていきます。でもなかなか来ない所は 皆、ピザが来る度に「こっち!こっち!」と大騒ぎで叫びだし、暗い雰囲気が吹き飛びました。 やっと一切れの(でもかなり大きい)ピザにありついて満足したので混む前に行って おこうと一人席を立ちました。若いカメリエーレにトイレの場所を聞くと、後を付いて来て、と 言われたので、庭の特設ステージ前を通って離れのような小屋まで連れて行かれました。ドアには 鍵がかかっています、ノックするとガチャガチャと鍵が開く音がして、ドアを 開けてくれたのはなんとクリスだったのでした。びっくりしましたよ。そこは控え室として 使っていた部屋だったようで、二人で彼に謝って、結局ゲートの外の仮設トイレに案内 されたのでした。もしトイレが母屋の中だったら、便座の裏に自分のプリクラシールでも 貼ってこようと思ったんですけどね(笑)。

トイレから戻って中庭を見ると、なんだか皆がステージ前に集まり始めています。 「!始まるのか!」とさっそく私も席の確保。“Riservato”と書かれた紙を剥がして 真ん中の3列目に座りました。イスもソファだったり、ダイニングチェアだったり大きさも 高さもバラバラです。アウトランドスの出遅れた人達が席を探しているので 「イスを持って来て!」と言って隣にすわらせてあげました。みんな上手に どこからか椅子を持ち寄ってステージ左側前数列は全てアウトランドスメンバー。 ファン代表であるTinaは他の人に取られないように「ここには荷持を置いて 空いている所にすわっていて」と何人かに指示をしていました。コンペティション・ウィナー には座らせないぞ、という態度がみえみえでとても好感が持てました。
振り向けば、遥か後ろの方にもずらっと椅子があります。後ろの方はテーブルを囲んで 椅子があり、テーブルにはろうそくが灯っています。ステージは2棟の壁を 背景にした3角形のようです。客席の最前列真ん中にはポールとアンディ、その後ろにスー、 その後ろに私、その後ろにルーク。最前列には D&Wもいました。

9時5分前にメンバー登場。ドミニクはいつもと違いステージに向って右、といっても ほとんど中央のスティングの隣に座っています。クリスは奥の一段高い所。三角ステージの 一番奥の高い所にはジャニスともう一人女性コーラス。キッパーは右端、ジェイソンは 左端のグランドピアノ。他にもホーンとかベースとかいつもよりたくさんの人達が ステージにいて、正確に何人だったのか憶えていません。ドミニクが座っていたのもステージが 狭くて小さいからでしょうか。

9時ジャストにスティング登場。黒の上下に黒の靴、赤い模様の入ったマフラーを巻いています。 とても暗い顔でテロの事を話し、「今夜は3つ選択肢があった、ライブをやるか、やらないか、1曲だけ プレイするかだ」「その後続けるかどうかは、後で考えよう」と言い Fragileをプレイ。 1曲目にこの曲を聞いたのはこれが初めてで、聞いている間ずっと「スティングの家で他のファンと 一緒に1曲だけでも聞けてよかった」という思いと、「どうして今日だったんだ」 「どうして他の日じゃなかったんだ」という不謹慎な考えが頭の中でぐるぐる回って 涙が出て止まりませんでした。アメリカ人の何人かは、食事の最中に友人の 訃報を聞いてテーブル席で抱き合って泣いていました。そんな人達に Fragile は辛すぎると 思いましたが、曲で癒される事もあるのか、とクリスの言ったタイタニックの意味が少し わかった気がしました。

1曲目が終って長いサイレンスの後、スティングが「OK、じゃ続けよう」と 言ってくれました。どれほど嬉しかった事でしょう。けれども内容はかなり変わっている筈です。 セットリストの中から曲を選んで歌っているようでした。メモを取らなかったので 正確にどの曲をどの順番で歌ったのか憶えていませんが、プレイしたのは Don't Stand So Close To me, Seven Days, Fields Of Gold, Roxanne、If I Ever Lose My Faith In You, Brand New Day, Hounds Of Winter, Every Breath など でした。Roxanne の時には後ろの家の窓全てに赤い灯がつくという演出も あり雰囲気を盛り上げました。 Every Breathで最後の大合唱。みんな最後のコーラス部分も全て 一緒に歌いました。アンコールは Message In a Bottle、スティングは一人で静かに歌いあげました。 ほとんどの曲を涙を流して聞きました。寒かったせいもあるかもしれません。
当初言われていたようにインターバルもなく、1時間強という所でしょうか、 物足りなさはもちろんありましたが、プレイしてくれただけで嬉しかったです。

ライブ終了後も暫くはステージ前にとどまり、指示があるまでその場で待機しました。 私は一人椅子に座り、コンサートの余韻に浸っていました。たまに何人かと話を したり、写真を見たりして過ごしました。
クリスもジャニスも出て来てファン達と話をしています。ドミニクも出て来てそばに来てくれたので 握手をしようと立ち上がって手を差し出したら、その手を引かれ両頬にキスをされて、 死ぬ程驚きました。その後スティングも出て来てファンみんなと握手、 もちろん私も「お招きありがとうございます」と言って握手してもらいましたが、 聞いちゃいませんでした。私もドミニクのヒゲの感触が頬に残っていて頭が ボーッとしていましたし。本当にびっくりしたんだよぅ。

結局1時間近くその場所にいて、やっとGOサインが出たので皆で駐車場まで 坂を下りはじめました。来る時は明るかったけれど、帰りは真っ暗です。 道に点々と置かれた灯りが燃え炎が揺れています。畑には電灯など全くなく、遠くにある家の灯が 見えるだけ、とても幻想的な雰囲気でした。Hiroさんのリポートに「私はスティングの 川を泳いだのだ」とありましたが、私もその道を歩きながら同じ事を考えました。

やっと駐車場にたどり着きバスに乗り込みました。ノロノロ来る人にはTinaが 指笛をならして呼んでいます。なんとも頼もしい姐御です。
帰りは街の中心地まで送ってもらえるのかと思いきや、やはり郊外のホテルで降ろされました。 その時既に夜中の12時をまわっており、タクシーを何台か呼んでもらいホテルが 近い人同士何人かのグループに分かれて帰路につきました。同乗者はアメリカ人 女性二人(一人はドミニクの秘書といわれているワンダ)とアルゼンティーナの男性。 さっそくトレードの話を持ち掛けられ、嫌と言えずにメールアドレスを教えてしまいました。 これでまた泥沼です。

部屋に戻ったのは夜中の1時でした。一睡もせずに朝を迎え、6時40分にホテルを チェックアウト。列車とタクシーでボローニャ空港まで行き、アムステルダム経由 で帰国の途につきました。飛行機の中でもライブの興奮とテロのショックで 殆ど眠れませんでした。翌朝8時過ぎに成田に着いて、そのまま家を通り越して 都内の職場に午後から出勤し、定時まで働き、家に帰ってから一気にこの レポートを書き上げました。

スティング ライブアルバム All This Time...(オール・ディス・タイム) 【2001.11 日本発売】

Fragile / A Thousand Years / Perfect Love...Gone Wrong / All This Time / The Hounds Of Winter / Mad About You / Don't Stand So Close To Me / When We Dance / Dienda / Roxanne / If You Love Somebody Set Them Free / Brand New Day / Fields of Gold / Moon Over Bourbon Street / Shape of My Heart / If I Ever Lose My Faith In You / Every Breath You Take

*ご存知の通り、9/11に収録されたライブです。
タイトルは当初、上のチケットにある通り「On Such A Night」になる筈だった ようですが、変更になりました。

2002.8.25 ポリスの日本のカバー・バンド NO-TIME のライブ @Hotshot 東京
「果してカバーバンドを許せるのか?」と以前掲示板で大変失礼な事を申しましたが、すっかりハマりました。 ロンドンでイギリス人のカバーバンドを見た時には、「偽者感が漂っている」と書いてしまいましたが、 今回は、全く別のバンドとして見ました。『彼らも自分と同じポリスのファン』だというのがわかると 一緒にポリスを楽しんでいる状態が心地よく、終始笑顔で見ていました。 バンドメンバーもロック兄ちゃん風でない所がまた良くて、大ファンになりました。

日本にはまだ少ないですが、世界を見ると、ポリス&スティングのカバーバンドは星の数程存在しているようです。 カバーバンドに関しては、ファンの意見は真っ二つに分かれます。ポリスを愛する余り、他を決して受け入れず 「カバーバンドなんてゴミだ」と思う人と、「彼らも同じポリスファンだ」と思う人です。今の私は後者です。 今までも別に嫌っていたわけではありませんが、特に興味もありませんでした。今は色々なバンドを見てみたいと思っています。

スティング 4年ぶりのソロアルバム Sacred Love(セイクレッド・ラブ) 【2003.9.10 日本発売】

Inside / Send Your Love (feat.Vicente Amigo) / Whenever I Say Your Name (Feat.Mary J.Blige) / Dead Man's Rope / Never Coming Home / Stolen Car / Forget About The Future / This War / The Book Of My Live (feat.Anoushka Shankar) / Sacred Love
以下日本盤ボーナストラック
Send Your Love (Dave Aude Remix Edit Version) / Shape Of My Hear(from'...All This Time) / Like A Beautiful Smile / Moon Over Bourbon Street(Cornelius Mix)

■ 2003.9.22 Sacred Love World Premier @Olympia Theatre, Paris FRANCE
パリで行われた、ファンクラブメンバーの為のスペシャルコンサート



2003年8月20日に、スティングファンクラブのネット上での受付が始まり、サインインした人から この日のパリのチケットの申し込みが出来ました。パリに行く決心をしたのは、ファンクラブ申込みの 数日前だったのですが、この時は申し込んだ順に良い席が取れると信じていたので、夜中まで起きていて 必死でした。
ところが、出発の数日前になって、“席は申込順でも、受取順でもなく、ランダム” だと連絡があって がっかりしました。それでも、ファンクラブメンバーへの発売終了後に一般発売もするようだったので、 それ程悪い席ではない筈だ、という確信はありました。

当日は、3時から開演時間までがチケットの受取時間になっていましたが、開演時間の記載はどこにも ありませんでした。心配だったので、受取開始時間の3時に日本から行く他の人達とそこで待ち合わせをして いましたが、行ってみると私達どころか、4時に来ると言っていたポールや、他のメンバー達も みな BoxOffice前でたむろしていました。特にポールは、赤いスティングのTシャツを着て いたのですぐにわかりました。相変わらず Tシャツに短パンです。

とりあえず、チケットを受取ろうといくつかある窓口に並んでいると、ポールがすり寄って来て耳元で 「キミの席知ってるよ、自分と同じ最前列の真ん中」と言われて驚きました。自分の番が来たので 窓口で受取証を出そうとするといきなり中の男性に「Hello Shigeyo」と言われ、「なぜ私の名前を・・・?」 と思い顔を上げると、中に座っていたのはファンクラブの デイブでした。この時に『本当にファンクラブの イベントなのだ』と実感しました。

ちなみにチケットの値段は $60 (チケットには ユーロで表示されていますが、ドル決済です。)
これに、Processing Fee $5, Handling Fee $8.7, Convenience Fee $6, Facility Fee $7
と色々追加料金がかかって、最終的には 1枚$80 でした。手数料高すぎますね。
これだけ手数料を払っても自宅に送ってくれる訳でも無く、現地受取りで、しかも予約した 本人がIDカードを見せなくては受取れません。転売して儲ける悪い人がいるので仕方ないとは思いますが、今後予約される方はご注意下さい。

チケットを受取って、座席表で確認すると本当に最前列の真ん中でした。『お前が決めたのかよ、ポール!』 と言いたい気持ちとニヤニヤ笑いを押さえて他の人達としばし雑談。 イタリア人のジョバンニにも会えてイタリア式に挨拶を交しました。髭が痛い(笑)。 オランダ人のルークはもともとかなさんの知り合いですが、トスカーナの時に 声をかけてもらって嬉しかったので、すぐにかなさんに紹介。最初きょとんとしていた彼も、 友達の Kana だと分かって嬉しそうでした。何人かがポスターを 手にしていたので、すかさずルークにどこでもらったのか聞いて、私達も皆スタッフから一枚ずつもらいました。無くなってもまた奥に取りに行って その場にいた人は全員もらえました。日本のようにどっと群がったりせず、ゆっくり順番にもらえて 嬉しかったですね。

チケットを見て初めて開演は 夜の8時半だとわかりました。Naoさんは別の方々と約束があったようなので、 かなさんとしのちゃんと3人でカフェでお茶した後、食事をして、7時過ぎに劇場前に戻りました。 年齢層はかなり高く、20代は殆どいなかったと思います。

ポールは衣装替えをして登場しました(笑)。といっても着ていたのはBNDの黒いTシャツ、下は短パン。 (スティングのウエストポーチを手に下げているのは、腰にはまらないからなのか?) 10日程前にロンドンで Top Of The Pops の収録があって、彼はその時にスティングに会えたらしく、 私が送った Sacred Love の歌詞カードにサインをもらっておいてくれました。本当に良い奴です。

それにしても・・・スティングのサインは、彼の好意を無にするような汚い字ですね。 どちら側から読むのかもよくわかりません。

だいぶ寒くなって来たので、8時前に入場・・・する筈が、かなり厳しいカメラチェックがあり、 しのちゃんもNaoさんもカメラを没収されました。私はポケットにカメラを入れて、抱えたポスターを その前に持っていたので見つかりませんでしたが、カバンの中をかなり念入りに見られました。 チェックするお兄さんがまた怖いのですよ、黒のTシャツに黒のスーツで笑顔も無いのです。 日本人だけでなく、他の人達も皆没収されていて、不満がもろに顔に出ていました。

ホールの入口で今度は黒スーツの女性にチケットを見せ席に案内してもらい、英語で 「この列の 9番目と10番目」と言われました。チケットの表記は「0101」と 「0103」ですが、そんな番号はどこにも書いてありません。最初の「01」が 列番号で次の2ケタが席の番号なのですが、日本のようにはじから123・・・と 始まるのではなく、中央が 01、そこを中心に左右に 02 03 と番号がつきます。 なので、しのちゃんが 01(つまりど真ん中)、隣の私が 03でした。右半分が奇数、 左半分が偶数という番号の取り方は全く理解出来ません。

劇場は、入口も中も全て赤い絨毯で、クラシックな雰囲気です。2階もありましたが、 それ程大きい場所ではなく、収容人数はせいぜい千数百人という所でしょうか。 大きい映画館のような所でした。
最前列でしかもステージには1歩です。すぐそこにスティングのマイクが立っていました。

『ここに座るのに 22年かかったわ・・・』

しのちゃんは、かなり緊張していましたね。最前列のプレッシャーって私も最初の頃は 感じました。が、これは癖になりますよ。 でも、もうこんなに良い条件で見られる事はないかもしれません。

8時半頃になって次々と席が埋まりました。最前列は知っている顔ばかり。 ドイツ人二人とデイブは撮影を許されているようで、堂々とステージにカメラを 置いています。私も一応その用意はしましたが、左右に黒服の怖いお兄さんがいたので 今回は断念しました。ステージ前で立って話しをしているだけで「席に戻れ」と 言いに来るのですよ。

9時頃(多分)灯りが消えてスティング登場。ストライプのスーツを着ています。 ズボンがダラっとして丈が長いので靴が良く見えませんが、黒くて先が丸い、いわゆる 「安全靴」のようでした(笑)。アルバムジャケットと同じく髭はやしています。 髪は前よりも金髪度があがりました。

今回一番不満だった点。
それはドミニクの立ち位置。なんと!今回彼はスティングの 右でも左でもなく、『後ろ』なのですよ!
スティングが歌詞を覚えないばっかりに、私はスティングの譜面台で ドミニクの顔が見えなかったのです(怒)。
もちろん、ドミニクはじっと1ヶ所にいるわけではないので、 その時には見えましたけど。でも、「後ろ」は無いですよね。 この立ち位置が、今回だけの事を祈ります。

1曲目は「Walking On The Moon」。それからベースをギター(あのお気に入りの小さいギター) に替えて「Send Your Love」。それからは興奮して曲順をよく憶えていませんが、 新作からは Stolen Car 以外は全て演奏したと思います。
「Whenever」は、コーラスの女性が前に出て来て歌いました。コーラスの女性は アフリカ系の方が二人いましたが、今まで見たことの無い人でした。

ステージ 向かって左側にジェイソン。キーボードとグランドピアノを曲によって弾き分けて いました。左斜め奥の一段高い所にパーカッションのセット。最初はなぜドラム セットが2つあるのだろうかと不思議に思っていました、演奏者は知らない人でした。 ステージ中央奥は コーラスの女性二人、右斜め奥の高い所にはドラムのヴィニー、一番右には キッパー。彼らに囲まれて、中央にスティング。その後ろにドミニク(怒)。

キッパーの前が少し空いているように感じましたが、それはドミニクがソロを 披露する場所にとってあるのだと勝手に思い込んでいました。実際 This War の 時など、前に出て来てそこで弾いてくれましたから。
ライブの後、数時間経って・・・クリスがいなかった事に気づきました。 「そういえば、クリスいなかったね〜」と言ったら、「だからかなさんが、“ クリスがいなかったからスティングに集中できた”って言ってたじゃん」と しのちゃんに叱られました。

今回はあくまでもファンクラブナイトで、Sacred Loveのお披露目の意味も あったのだと思います。ステージ後方には3方にスクリーンがあり、 曲毎に違った映像が流れました。女性の映像が多かったですね。私は あのような映像は不必要だと思いました。「歌聞かせればいいじゃん」と 単純に思うのですが・・・。
この日の時点でまだ 欧米では新作は発売されていなかったのですが、 殆どの人は日本盤を入手したか、ネットで聞いたかしていたと思います。 スティングが曲の紹介をした時に拍手が起こったのですが、「まだ 出ていないのに、何で知っているんだ?」と言っていましたね。

新作に混じって、古い曲も何曲か演奏してくれました。「Fields Of Gold」は ドミニクが前に出て来てくれるので好きです。ところが、彼の見せ場である 間奏の部分で、なんと!ドミニクが!あのドミニクが!トチッたのです。
濃ゆいファンが見逃すはずがありません。ドミニクもスティングの方を見て 笑ってしまっていました。(なんてカワユイ笑顔なの!)それを見て私達も大笑いしました。 スティングもなぜか嬉しそうに笑っていて、もう一度ドミニクに演奏を させました。2回目はもちろん間違えること無く完璧な演奏で、拍手喝采 でしたが、可笑しいのと、可愛いのと、いいもの見せてもらったのとで 嬉しくて回りも皆大爆笑していました。スティングもその後の歌の部分で 笑ってしまってまともに歌えなかったのですよ。スティングがいつまでも 笑いながら歌っているので、ドミニクも反撃に出て、スティングに近づいて 彼の歌詞のページをめくってしまったのでした(笑)。本当に楽しい瞬間でした。 これだけでも行った甲斐がありました。

「Desert Rose」で思いがけずチェブ・マミが登場しました。白いズボンに水色のシャツが かなり浮いていましたが、相変わらずのこぶしのまわり具合で、思わずこちらも 首を振ってしまいそうになりました。近くで見ると本当に可愛らしいんです。

懐かしい所で「Mad About You」も演奏してくれました。ヴィニーと共に 復活したのでしょうか?

「The Book Of〜」は、パーカッションの人が前でタイコ(何という 楽器だか知りません)を叩いて、その隣にドミニクが腰掛けてギターを 弾きました。ドミニクは黒のピタピタズボンではなくて、黒のタンクトップに カーキ色のズボン、しかも腰パンです。
シタールの音はおそらくキッパーが出していたと思います。

「Sacred Love」でかなり高い声を出す所がありますが、今回は声の調子も良かったので 青筋たてながらも出していましたね。時間が経つにつれ、スティングは 汗だくになり、首の辺りが赤くなり、首にも筋が目立ち出し、髭や胸毛に混じった 白髪とか、皮膚のたるみとか見てたらなぜか、死んだ祖父を思い出しました。
そうです、何曲目かですでに上着を脱ぎ、黒のタンクトップになっていたのでした。キャー!

「Never Coming Home」。これはもう皆様お気づきかと思いますが。後半 When The World に 変わりました。

最後は 「Faith」と「EveryBreath」、アンコールは 「Fragile」でした。
Roxanne も Massage も演奏しませんでしたが、とにかく楽しかったです。

トスカーナから2年たってリリースされた Sacred Love は、最初の印象では、トスカーナの延長のようなアルバムだと 感じたので、今回パリでコンサートを見たら、きっとまた泣いてしまうだろうと 思っていたのですが、実際は最初から最後までずっと・・・・・・笑っていました。 本当に楽しいコンサートでした。

普段はコンサートの翌朝には帰国の途につくのですが、、今回は希望の便が取れなかった為 翌々日の帰国になりました。お陰で、丸1日のフリータイムは何もする気が起きず、 初めてのパリも殆ど観光もしませんでした。もともとフランスという国には 興味がなかったので、スティングのコンサートでも無ければ行かないと思って いました。良い経験になりました。
嫌な事は何も起きず、心配していたフランス語に対するアレルギー反応も起き ませんでした。「ウィ、マダム」と言われるとやっぱり気持ち良いですね(笑)。



2004.2.10 Fiction Plane 大阪公演@クラブクアトロ心斎橋
こういう紹介の仕方はして欲しくないだろうと思いますが、『スティングの長男 Joe Sumner のバンド』です。

Joe がバンドをやっている事は、以前何かのインタビューで読みましたが、実際にCDを出した と知ったのは、2002年の夏でした。自主制作盤でネットのみの販売でした。 その時のバンド名は “Santa's Boyfriend”その後バンド名が Factory X に変わり、Fiction Planeで めでたくメジャーデビューとなりました。日本盤発売は 2003年3月です。

最初の内は、曲や歌詞のどこかに父親の影響を受けていないかと探しながら 聴いていましたが、何度も聞くうちに、Joeの声や、歌詞や、80年代風の音楽がとても気に入りました。 誰よりも早くライブを見たい!と思い、 2003年の9月にロンドンでのライブを見る決心をしましたが、急遽↑のスティングの Paris公演を 見る事になった為、ロンドン行きを2週間前にキャンセル。やはりまだ父親優先です。キャンセル料3万円払いましたけどね。

来日公演は、大阪・名古屋・東京とそれぞれ1回のみなので、もし東京がキャンセルになったらと 思うと怖いので、大阪も行く事にしました。一緒に行くのはもちろんポリス仲間です。が、開場時間の6時ちょっと過ぎに行って みると、ガラガラ。ステージ前に何人かがいるだけです。とりあえずビールを2杯飲んで(笑)、 一緒に行った友人達と語らいながら時間を潰し、前座が終る頃には、ステージ前 中央を確保しました。

日本人のサポートバンドの後、Joe君登場。背が高くてカッコイイです。下から見上げると目がスティングそっくりです。 ギター持って踊っている姿もそっくり。1時間半私が見つめていたのはJoeではなく、 スティングでした。バンドメンバーは4人ですが、もう目がJoeに釘付けになってしまい、 他の3人の事は殆ど見ていませんでした。

演奏は、3月にリリースされたアルバムからが中心で、他に新曲が4曲ありました。これらは 次のアルバムに入るそうです。新曲を演奏する時にはJoeが日本語で「アタラシイキョクデス」と 言ってくれます。日本語が出来る事は、何度かもらったメールで知っていたので、 ステージでもきっと話すだろうとは思っていましたが、実際に聞くととても嬉しいです。

大阪の後、東京を見たので分かったのですが、この日は、ちょっと声の調子が悪かったようです。 何度も何度もお水を飲んでいたし、自分でも「ノドガワルイです」と2回言っていて、実際 高い声の時は、マイクから顔を離して、声を出していませんでした。風邪だったのでしょうか?

ふと気づくと、額に緑のピックが貼り付いていました。何なのでしょう?それをまた 取ってギターを弾いていたかどうか憶えていません。後半にも一度白いピックを額に 貼り付けていました。そのピックは額から落ちて、ステージ前方に落ちたので、 ライブ後に柵をくぐってゲットしました(笑)。

ピョンピョン跳ねたり、ドラムから飛び降りたり、本当に動きが激しいのですが、カーゴパンツが 腰パンなので、赤いガラのパンツが見えていました。パンツだけならまだしも その下も見え隠れしていまして、ちょっと「お馬鹿な子」みたいでしたね。ジョー28歳。

ライブの後、4人揃ってのサイン会がありました。私はTシャツを買い、そこに サインをもらいました。「サイン・握手・2ショット写真・キス」というフルコースでした。 外人は髭が痛いです(笑)。
大阪は最初のライブだったので、サイン会もとても自由な雰囲気で、一度もらってまた 並ぶ人がいたり、メンバーの吸っている煙草の箱にサインをもらったりする人がいて、 羨ましかったです。(誰とはいいませんが・笑)


2004.2.13 Fiction Plane 東京公演@クラブクアトロ

完全にやられました。大阪公演の後、名古屋に行こうかと本気で考えました。今では、行かなかった事を 後悔しています

東京は日本人のサポートバンドが2組。なので、FPの開演までに1時間待ちました。またしてもダラダラと ビールを飲みながら、おしゃべりをしながら時間を潰しました。最前列中央は、ルミちゃんとADUちんに 取られたので(笑)、彼女達の少し後ろで見ました。大阪に比べると声も出るようになっていて、お水を 飲む回数もだいぶ減ったように思いました。が、最後に日本酒飲んでいました。あ、東京では パンツ出していませんでした(笑)。

どうも私は、目で音を聞いているようです(笑)。初めて見た時には、見る事に一生懸命で、音楽をあまり 聞いていませんでした。2回見て初めて、他のメンバーが歌う声とか、リズムが急に変わったりとか、もっと素直に 言うと、Setonのギターの音などなど・・・を楽しむ余裕が出来ました。

メンバーも大阪より余裕があったように感じました。大阪公演で最前列にいた娘が東京にも 来ていたので敬礼してました。観客と日本語でやりとりしていましたし。日本公演最後の 夜という事もあって、気合を入れつつも、とてもリラックスしているように感じました。

サイン会では、Santa's Boyfriend のアルバムジャケットを持参して、メンバー全員にサインして もらいました。翌日がバレンタインデイだったので、もちろんチョコレートを渡しましたよ(照)。


来日前のインタビューでは、Joeはひたすら「父親の名前で売りたくない」と繰り返していました。 でも彼ら、スティングの Brand New Day のイタリアのプロモーションに同行しているんです。それで スティングのバックバンドとして、数本のTV番組に出演しています。殆どが口パクなので、実際に 演奏しているわけではありませんが。かなり適当で、Joeもギター担当だったり、ドラム担当だったり 番組によって楽器が違うんですよ。(何でも出来るのは分かった。)番組の中でも「息子のジョー」と 紹介していましたしね。息子が嫌だと言っても、親が自慢したいんじゃないでしょーか?



2004年5月 Sacred Love World Tour ロンドン公演

■ 5/18 @ロイヤル・アルバート・ホール(RAH)
5月の公演ですが、チケットを購入したのは、2003年の12月です。ロンドン6日間は当初全て行く予定でしたが、 都合により、後半の3日間のみとなりました。ご存知のように、ロンドンの前2週間の公演は“喉頭炎” により全て延期、ロンドンはいったいどうなる事かとドキドキさせられましたが、 なんとか無事に6日間乗り切りましたね。

ファンクラブでの優先販売は前半の2日間のみだったので、私は全てネットでチケットを予約しました。 この日は、RAHのサイトでチケットを取りましたが、BOX席(TIER)でした。席ですが、ステージ前のARENA席(スティングは “Ground”と呼んでいました)、それを囲むようにSTALL席、それからBOX席が3階層(Loggia、Ground、2nd)、 その上にCIRCLE席、さらにその上にGALLERY(立ち見)があります。Circle席の上の方に 座った事がありますが、武道館の2階席のような感じでちょっと怖いです。

私の席は 2nd Tier の BOX7、一番ステージに近いBOXだったので、スティングを真横から 見下ろす席でした。(こんな感じで→)

チケットは、RAH のウェブサイトでも、チケットマスター(UK)でも買えました。 どちらも開始時間通りにアクセスできたわけではないので、席の良さは比べようが ありませんが、値段だけで考えると、RAHの方がずっとお得です。チケット代の他に かかるのが、2.5ポンドの Booking Fee だけです。チケットマスターは、5ポンドの Service cherge の他に 3.5ポンドの Overseas postage charge もかかりました。 チケット自体も、RAHの絵入りのチケットに対して、チケットマスターは味気ない ただの文字だけのチケットです。

前座が始まるのが夜の8時。この時間でもまだ外は明るいです。普段前座は見ませんが、 Rufus Wainwright という人にちょっとだけ 興味があったので、とりあえず初日だけは見ようと思い8時ぎりぎりに駆け込みました。なんせ当日 日本を発って、ホテルにチェックインしたのが午後6時過ぎでしたから。しのちゃん、Yokoさんもきっとどこかに いるだろうと確信していましたが、席がどこかわからなかったので、この日は誰にも会えないだろうと 思っていました。が、それでもポールとアンディには遭遇しました。これだけ人がいるのに、なぜ会うのか? と思うと可笑しかったですね。ポールに席を聞かれたので、今日はBOX席だと答えると「STALL席が1枚余って いるから取り替えようか?」と言ってくれたけれど、BOX席でゆっくり見たかったので断りました。
係りの人に案内されてBOXに入ると既に私以外は席についていました。私の隣は推定年齢70歳のおぢ様で、 息子夫婦と一緒に来ているようでした。アリーナ席は飲み物の持ち込みは出来ませんが、BOX席は ケータリングサービスを頼んだりも出来るし、バーで買ってきた飲み物を席で飲むのも自由です。 BOXを1つ貸し切って仲間だけで見るのも楽しそうです。ちなみにこのおぢ様、ビールを3リットル 位飲んで、コンサート中10回位トイレに行っていました(笑)。

前座のRufus氏ですが、ピアノの弾き語り&ギターの弾き語りなもので、とにかく眠かったです。いい声でしたが、 それがまた眠りを誘いまして。(早く終われ!と念じながら座っていました。ごめんなさい。)彼の 演奏は30分位だったでしょうか。

スティングは、8:55にスタート。声が心配でしたが、とりあえず歌うことは出来るようです。1曲目には 「Send Your Love」のリミックス・バージョンをギター無しで(もちろん、片足台のせも無しで)踊りながら 歌い、途中で上着をいやらしく脱ぎ、後ろに投げていました。下に着ているのは襟と袖が白いシャツです。 変なシャツ〜。2曲目に「Inside」。普通はアルバムの1曲目がコンサートの1曲目ですが、今回は違うのですね。 メモを取っていなかったので曲順がわかりません。2曲目までしか憶えられませんでした。(馬鹿)

声の調子は良くなかったです。演奏の音や、コーラスや、歌い方で騙しながらこなしている、という 印象を受けました。音を大きくしてカバーしているというのは考えすぎだと思いますが。

「Whenever I Say Your Name」では、バックヴォーカルのJoy Rose が前に出てきてスティングと 一緒に歌いますが、手を繋いだり、後ろから抱きしめたりと、「ちょっと、ちょっとー」と 言いたくなるようなムードをかもし出していました。んが、最後に彼女が何かに取りつかれたように はじけて歌う所がありまして、「そこまでにしておきなさい、ローズ」と肩をたたいてあげた かったですね。それ以上やると恐山のイタコですよ。

「Stolen Car」は、オリジナルの哀愁漂うメロディ&リズムと全然違うノリで、かなり違和感が ありました。Yokoさんが“ボサノバ調”と書いていましたが、私は最初“ラップ?”と思いました(笑)。 この曲は大好きなのでもっと胸キュン状態で聴きたかったのに・・・と思いつつも、聴いている うちに耳に馴染んでくるのですよ。2回聴くともうこのアレンジが耳から離れなくなります。

「Sacred Love」この曲は Victoria's Secret の為に書いた曲だと言っていました。(それが アルバムタイトルって事は、やはりお金が絡んでいますか?)そして、スクリーンには下着姿で 踊る女性が映し出されています。歌い終わって「誰も自分を見ていない気がする」とジョークを 言うのは Paris公演の時からずっと同じなのでしょう。

以下、印象に残ったのは、「Fragile」が最後ではなく途中に演奏される事、「Walking On The Moon」で ウッドベースを弾く事、そしてその曲がとてもJazzyな事、「Roxanne」に 「King Of Pain」 が入る事、 「Synchronicity II」よりも「Englishman In NY」の方が盛り上がる事、などでしょうか。

ゲストを期待していましたが、チェブ・マミもクリスも登場しませんでした。
最後の最後は「A Thousand Years」でした。

アンディは最前列、ポールは8列目にいるのがわかりました。ファンクラブで席がかたまって いないので、オールスタンディングになる事もなく、観客のノリが今一つのように感じました。



■ 5/19 @ロイヤル・アルバート・ホール

もう前座を見るのは止めたので、スティングの始まる10分位前に焦って会場へ。
アリーナ席だったので、階段を下りて近くのトイレに行くと、ファンクラブのWendyに 会いました。
Dave&Wendyは2列目の真ん中の席でした。。ポールは10列目位にいるのが見えました(笑)。
チケットには“Row5”と書いてあるのですが、端のブロックだった為、実際は3列目でした。 しかも通路側なので数歩行けばもうステージです。何の障害もなく良く見えました。
が、セキュリティが私の横にいました。なのでステージに駆け寄る事は出来ませんでした。 しかも私の前の席には足を骨折した女性が座っていて、垂直に伸ばした足を通路側に出して いるので、私がその足を押しのけて前に行くことは全く不可能でした。

ただ、全ての人が立ち上がっているわけではなく、盛り上がる曲ではワーっと立って、 静かな曲では席につく、という感じだったのでその席で充分でしたね。でも隣のブロックの 4列目の女性が、ひたすら前に行きたがっていて、セキュリティにアメをあげたり、 話しかけたり色々な手を打っていましたが、彼も絶対に首を縦に振りませんでした。 前に行きたい人がパラパラと彼の所に来て、行かせてくれと頼んでいるのですが、 誰もが席に戻らされていました。この駆け引きがとても楽しかったのです、実は。

写真を撮っている人にはとても厳しく注意していました。私も何枚か撮りましたが、 私が撮る時には見て見ぬふりをしてくれていました。デジカメでもないし、フラッシュも たいていなかったので、OKだったのでしょう。

途中、トランシーバーみたいなものを持った係員が入って来て、2列目にいたDaveに何か 囁くと、一緒に外に出て行きました。どうも動画かビデオを撮っていたようで、 連れ出されて、コンサートが終わるまでDaveは戻って来ませんでした。

スティングは、ギターを弾く時には、腕まくりするのですが。だったら最初から半袖を 着ていなさい!と心の中で突っ込みを入れました。変なシャツ〜。

やはり、見る場所によってコンサートの印象は大きく変わります。上の方で見ている 時には、『音』を聞く余裕がありますが、目の前にスティングいたらもう『見る』方が 先になってしまい、前日ほど声の調子が気にならなくなりました。どこまでもミーハーです。

盛り上がりは今一つのように感じましたが、やはり終盤になると、 だんだん観客もノッてきて、前に行きたい人が 通路にあふれるようになって来ました。セキュリティのお兄さんは、4列目の女性に 気を取られているので、たまにスっと前に行けてしまう人がいるのですが、気づいても 別に引き止めたりはしませんでした。
アンコールで、私の前の骨折した女性が松葉杖を使って立ちあがったので、これは チャンスと思い、お兄さんの横をすり抜けて前に行きましたが、見逃してくれました。 前に行くと、Wendyが席から通路に飛び出してきて、Dave の席に私を入れてくれました。

という事で、2列目の真ん中で鑑賞。




■ 5/20 @ロイヤル・アルバート・ホール

ロンドン最終日。この日は7列目、かと思ったらまたもや端のブロックで、4列目。3列目の 後ろに通路があって、その次に4列目だったのでこの日も良く見えました。座っていても 余裕で写真が撮れました。

この日もセキュリティと前に行きたい客の駆け引きを楽しませてもらいました。 子供はすぐに前に行かせてもらえて、スティングの足元で見ていました。 スティングにも「名前は?年は?」と話しかけられていましたよ。ジョー・10歳。

最終日にポールは最前列にいました。でも途中トイレに行ったりして、ホントお馬鹿です(笑)。
ファンクラブの人が多く前の方にいたので、やはり盛り上がりましたね。まわりも皆大声で 歌っていましたし、私も気にせず歌ったり踊ったりしていました。ただ、隣に馬鹿ップルが 来てしまいまして(笑)、うっとうしかったです。途中から前に行こうと移動してくれたので 助かりました。結局行かせてはもらえなかったみたいですが。(ざまあみろ!あら、失礼。)

3日目という事もあって、気持ちにも余裕が出来ました。声はやはりまだ完全には戻っていませんし、 歌い方でカバーしているという感じでした。ロクサーヌは頑張って歌っていましたが、他の曲は 抑えているように思いました。

「Never Coming Home 〜 When The World」のインストの所は大好きなのですが、いつもと 違って演奏が短くなったように感じて物足りなかったですね。女性二人と歌ったり踊ったりするのは 見ていて楽しいのですが、私は左手首をぐりぐり回しながらベースをベンベン弾くのが見たいし。 ベースをライフルみたいに持ってキーボードの方に歩いていく姿も見たかったんです。(←コレ大好き!)
ついでに言うと、Bring のイントロが聴けなくなってしまったのも残念です。

ドラムのキース・カーロックという人を、この日初めて見た気がします(笑)。今までのキャリアから 勝手に年配の方を想像していたのですが、「ぼくちゃん」って感じの若い男性で驚きました。 ドラマーはストイックなイメージがありますが、彼はそのイメージとも違っていましたね。 ぼよよんっとした感じで、叩く度に胸が揺れているのがTシャツの上から見て取れました。わはははは!
ドラムのセットがとてもシンプルで、それなのに回りにガラスのつい立てがあるのはなぜ だろうか?と思っていたら、スティックが飛んで危ないからではないか、としのちゃんが 教えてくれました。なるほど。

もう一人のドラム(スティングは“パーカッション”と言っていましたが)Rhani Krija(何と呼んでいたのか 憶えていません、ごめんなさーい)は、手で叩く時もあれば、キースのようにスティックを持って 叩く時もあり、スティックを持っている時の叩きかたがすごくカッコイイのですよ。おそらく、 立って叩いているので、ステップ踏んでいるのだと思うのですが。もっと早く気づく べきでした。残念です。

バックヴォーカルの女性二人は〜、Joy Rose は特に〜、服のセンスが悪すぎます。

ピアノのジェイソンは、今回はひげを生やしています。 初日に真上から見たら後頭部がかなりきていましてね、毛が移動したんでしょうか。

キッパーは相変わらずでした。

ドミニクは、スティングの後ろではなく、以前のように向かって左に戻りました。This War の 時には前に出てきてギターをかき鳴らしていました。彼はいつも冷静で、観客の顔を見て 知った顔がいれば「Hello!」と声を掛けています。右側に来た時に、私の存在に気づいてくれて 嬉しかったです。(っと自惚れる幸せ者)

海外まで見に行くことは確かにエネルギーを要しますが、たった数回のライブを見ただけで それまでの嫌な事の全てがリセットされる気がして止められません。今回は直前までキャンセル されるのではないかとドキドキしていましたが、本調子ではなかったとしても、見られただけで 幸せです。

【おまけ】
帰りの飛行機は各自の席にTVが付いていて何でも好きなプログラムを選べるのですが、 スティングもMFを中心に曲が入っていて、1曲毎にスティング自身の曲の説明が 入っていて感動しました。が、隣の席の女たちがべちゃべちゃ大声で話していて とてもうるさかったので、思わず「もう少し静かにしてください!」と言って しまいましたよ。ったく。リセットされてもすぐに現実に戻されます。



2005年1月 Sacred Love Japan Tour --- 大阪・広島・福岡・名古屋・東京 ---
今回からファンクラブで席を取れるようになりました。 やっと、“本当に見たい人が良い席で”見られるようになりました。ありがとう Sting.com !

■ 1/15(土) @大阪城ホール

昼間大阪四季劇場でミュージカル『マンマ・ミーア』を鑑賞しまして(7回目)、一度ホテルに戻り 焦って大阪城公園駅に行き、かなさん(&御子息)と一緒に大阪城ホールへ。
入口付近でU&MYさんに「Shigeyoさーん!」と声をかけられ赤面しました(笑)。

ファンクラブで購入したチケットはセンターブロックの2列目。大阪城ホールではいつも アリーナの後ろの方か、前でもメンバーが見えない位の横の方だったので、席についた時には とても興奮しました。更に、偶然にも隣の席がゆきさんで、その隣がまどじゅさんとNaoさん。 私はかなさんとSATOMIさんと一緒に取ったチケットだったので、結局皆で横並びで鑑賞しました。 この日は土曜日だった為、地方からも大勢見に来ていまして、開演前に席で沢山の人にお会い しました。

明かりが消えて A Thousand Years が流れスティング登場。表情までよく見えます。 あぁ、またあのシャツか、と思ったら、ロンドンの時と微妙に違います。汗をかいてもしみに ならないタイプ(笑)。スティングの近くの席だと他のメンバーを見る余裕が全くありません。 ドミニクに心の中で「ごめん」と謝りつつ、じっとスティングを見つめていました。 ダーリン、前方の観客を眺めた時に、Sacred Love Tシャツを着ていた私に気がついて ニッコリ(・・・してくれたと信じています)。

日本公演の前にアジアの他の都市のセットリストを見てしまい、ショックを受けていたのですが、 やはり変わることはなかったようです。「Stolen Car」は聴けませんでした。

Joy Roseとのデュエット「Whenever I Say Your Name」はいつ聴いてもうっとりします。 曲の美しさよりも、いつもと違うスティングに。ベースギターを背中に回してしょっている姿、 Joyと手を繋いで見つめ合って歌う姿、Joyがはじけて歌っている時に笑顔で見守る姿、 最後に片膝をついてJoyにキスする姿。最後の瞬間だけは、彼女と入れ替わりたいと思う(笑)。

バックスクリーンには毎回同じ映像が流れますが、以前掲示板で話題になっていた『愛』という字、 Paris の時から変でした。中国語なのかな、と私も思っていました。
「Sacred Love」の曲の紹介ですが、東京3日間のうち2日間は「Sexの曲」と紹介していました。日本では曲の説明をすることが殆どないので少しでも話してくれて嬉しかったです。ストリップの映像ですが、「誰も自分を見ていない」というジョークを言わないのが残念です、その位のジョークなら皆理解出来るのに。

「Dead Man's Rope」は、お気に入りの“縮んだ”ギターで片足を台に乗せて演奏。うっとり。

「Shape Of My Heart」。好きな曲ですが。毎回必ず演奏するようになったのは、ドミニクファンへのサービスでしょうか?(もちろん私もドミニクファン)でも、しっとりした曲は「Fields Of Gold」もあるし、どちらか1曲で充分だ、と思ってしまう私は、ライブでは“はじける曲を聴きたい派”です。(その曲やめて「シンクロ2」やって、と思ったりして)

「Never Coming Home」は不完全燃焼でした。もっと!もっと!もっと!When The World を聴きたかった!あの間奏部分が大好きなのに、残念でした。

アンコールの「Desert Rose」では、ゆきさんとメラメラ踊りをしました。チェブ・マミ出てこないかな・・・という淡い期待は裏切られましたが。確か前回はインチキくさい炎の演出がありましたが、今回は映像だけでした。

「If I Ever Lose My Faith In You」。この曲はアンコールの定番になりつつありますが、どうも海外と日本だと反応が違うように思いました。外では大合唱になるのですが(私もいつも大声で適当に歌っています)。この曲でスティングがベースを立ててベン!ベン!ベン!と弾く所が大好きです。あと、「(♪looooooose my faaaaaaith).....IN YOU !」って所で指差すのも(笑)。

2度目のアンコール、そして最後の曲は「A Thousand Years」。もうわかっていましたから、暗いうちに舞台の袖に立っている事は(笑)。最初からずっと右側を見つめていました。なぜこの曲が最後になったのか私は知りません。個人的には最後は 「So Lonley」にしていただいて、もっとやって〜!と泣き叫びつつ終わる、というのが希望です。まさにポリスの武道館公演の終わり方ですが。

ライブ後に15人(?)で飲み会〜朝までカラオケと充実した日本公演初日でした。


■ 1/21(金)@日本武道館・東京
仕事の都合で、今回私が見るのは東京と大阪のみ、大阪公演後の広島・福岡・名古屋はパスしたので、東京公演まで1週間待つ事になりました。その間も色々な方から興奮したメールが届いて嬉しかったり悔しかったり。

数年前から追っかけ日記に登場しているAndyですが、今回初めて日本に見に来ました。いつもPaulとペアですが今回は一人。Andyによると「Paulは引退」したとの事(笑)。信じませんよ。
この日は私はアリーナ中央ブロックの7列目、Andyは最前列のど真ん中でした。開演前にちょっとだけ話をしましたが、首から****のバックステージパスを下げていました。昼間サウンドチェックを見られたとか。彼ならもう顔パスで入れる気もしますが。

大阪の疲れが取れず、東京初日後はまっすぐ帰宅。帰りの電車での話題は女性二人の幼児体形について、でした(笑)。


1/22(土)スティング本『Broken Music』出版記念サイン会@英国大使館
去年から各国で翻訳本が出る度にサイン会をしていたので、絶対に日本でもやる筈だとアンテナを 張り巡らせていたのですが、日本では“抽選”と知ってガックリきました。出版元のPHP研究所の 方から掲示板に書き込みがあったので思い切って「Keyclubのトップページに大きく宣伝を載せるのでサイン会の券を何枚か譲って下さい」とメールしたのですが、冷たく却下されました。でも逆に、 それならきっと公平に選ぶのでしょう、と期待して、本を3冊購入、奇特な方が応募葉書を1枚譲ってくれたので4通応募しました。

大阪公演後、みんなで移動中にしのちゃんから「当たっちゃいました」のメール。うぅ・・・。 伊丹空港で飛行機を待っている時にかなさんから「当たったー!」のメール。くぅ・・・。数分後に ゆきさんから「クニコさんも当たったって!」のメール。もう泣きそうでした。
家に帰って、玄関を入る前にポストをチェック・・・何も無い。玄関を入っていつも郵便がおいてある下駄箱の上に・・・も何も無い。ダメだったか・・・と思ったら、階段にPHPの封筒が置いてありました。胸がキューンとなりました。神様ありがとう、と言わずにはいられませんでした。でも、自分自身、数時間もやもやした気持ちでいたので、封筒が届かなかった方の事を考えると、素直に喜びの言葉を掲示板に書くことが出来ませんでした。(それに、皆私はコネで行けると思っていたでしょー?コネなんて無いんですよ。)

当日は、11時半〜12時半の間に半蔵門のPHP本社で受付、サイン会は別の場所で13時半からとなっていたので、さっさと受付をすませて、皆で近くでランチでもしましょう、と話していたのですが、実際は、受付後もずっとその場所で待機。ひょっこりばーびーさんが現れて、「あら、あなた、黙っていたのね?」とお互いに笑ったりして。待っている方の年齢層は比較的高めでした。皆さん緊張した面持ちでじっと座っていらして。私達は緊張しつつも楽しく話をしていました。

時間になり、PHPの方から、サイン会の場所についての説明があり、英国大使館内だと知って興奮しました。更に、一人一人に名前を入れてくれるとの事で、メモに「SHIGEYO」と記入。昔、某アイドルにサインをもらった時に「しねよ」と書かれた事があったので(ひど過ぎ)、何度も見直しました。

大使館へは30人毎に移動、私は61番だったので、グループの先頭で更に緊張。大使館の大きな門の所で、免許証を見せて名前を言って中に入りました。中では子供が遊んでいて、すっかり雰囲気は外国です。外でまた暫く待ち。大使公邸に入る前には既に、最初の方がサインを貰って外に出てきました。知らない方でしたが、「握手もしてくれますよ!」と笑顔で言ってくれて更に興奮しました。(話しかけて下さったのは、Kazuさんですよね???)

列が進み、やっと公邸内に。あぁ、外国のにほい。まさにココは外国なのだわ、と変な所で感動したりして。それにしても、人が大勢います。サイン会の前に記者会見があったようで、TVカメラとか取材の人が沢山、それから、ただ立って話をしている人も沢山。身なりの良い人も沢山(笑)。皆がニヤニヤ私達を見ている・・・ような気がしました。

スティングのいる部屋が近づいてきます。私の前のグループの人が「見える!スティングがそこにいます!」と私に教えてくれました。皆、仲間意識が芽生えてきました。

あぁ、やっとダーリンが見えました。今、ここにいられて幸せだと、心から思いました。

ダーリンの横には、マネージャーと日本人カメラマンのA氏がソファに座っていました。A氏に手を振り、マネージャーには、声を出さずに「Hello!」と挨拶したら、彼も声を出さずに「Hi!」と言ってくれました。いつもスティングの横にいてスティングを見守っている彼もステキです。

握手をして、サインをしてくれている時、「今夜、Stolen Car をプレイして下さい」と言いました。スティングダーリンはクスっと笑いました。本には確かに「For Shigeyo STING」と書いてありますが、皆の言うように、名前を呼ばれたとか、nice to see you と言われた記憶がありません。何を着ていたのかさえ憶えていません。ただ、最初に目を見て握手した時の大きくて柔らかい手の感触だけは憶えています。


■ 1/22(土)@日本武道館・東京

東京公演2日目。Naoさん、かなさん、しのちゃん、私の4人で一緒に見ました、Paris公演 のメンバーです。今日はアリーナ中央ブロックの9列目、今回一番良くない席でしたが、アンコールまで 前の席の方が現れなかったので良く見えました。なんだかいつもシャツの話ばかりしていますが、 ロンドンの時とも大阪の時とも違う、透け加減がとってもセクシーなシャツです。

メンバー紹介で、バックボーカルの女性の時に「Beautiful Joy Rose」と言いましたが、次の キッパーの時にも「Beautifil Kipper」と言っていましたね。キッパー紹介は他にも 色々と賞賛する形容詞が並んでいて笑いました。

『Fragile』で骨みたいなギターが初登場。(あ、サイレントギターって言うんですね。)ふーん。

Andyはまたしても、中央ブロックの最前列にいました。Andyの他に、初日にも2日目にも一人で来ていて、最前列に座っている白人男性にどうも見覚えがあったので、ライブの後に話しかけたら、やはりファンクラブの人で、ドイツから一人で見に来たと言っていました。(ドイツ人のMartin、Paris公演に来ていたと後でAndyに教えてもらいました。)一人でアジア公演を見に来る、その根性が素晴らしい!

ライブ後にKeyclubのオフ会。参加者37名。
色々な方に本当にお世話になりました。有難うございました。

という事で、東京公演2日目は、サイン会〜遅いランチ会〜ライブ〜オフ会〜2次会〜3次会、で朝まで。


■ 1/23(日)@日本武道館・東京
追加公演。東京3日目・最終日。最前列のど真ん中(正確には、ど真ん中はmasakiさん)
今回一番席が良かったのがこの日なので、日本公演が始まる前から、最終日が楽しみだったという皮肉な日程となりました。

開演5分前に滑り込みで席へ。(座席表を作ってしまったお陰で、あまり早く行くと皆が 席に集まってしまって恥ずかしいのだ〜。)Martinは2列目に、なぜか、A8最前列のAndyも Matinのそばにいました。自分の他にも3連チャンの人が結構いることに気づきました。 masakiさんの隣の男性は、前日2列目にいたし、2列目にいた黒髪の白人女性も3日間そばの席でした。私の右隣は偶然にもYokoさん、Yokoさんのお隣は知らない方でしたが、なんだかYokoさんと お友達のように話していましたよね。同じ列にはゆきさんもいたし、ドミニクの前にはADUちんも。皆すごいなぁ〜(笑)。

ライブが始まったら、私は、スティングしか見ていませんでした。途中からは、一緒に歌うのも踊るのも忘れてしまって、立ち尽くしていたように思います。後方からスティングに当たる光が最前列の自分の所にも届くので、光の中にいるのがスティングと私だけ。(隣の人の事は無視して・笑)まるで光に吸い込まれるような錯覚をおこし、日本で最終日にこの場所に立っている事や、キャンセルした韓国公演の事を考えつつ、スティングを見るのはこれが最後なのだろうか?もしかしたらこのまま死ぬんじゃないかと、別の世界に行きかけた瞬間でした。

2度目のアンコールが終わり、全員が手を繋いで明かりがつくのを待っていますが、その間、楽しそうにダンスしているのが、シルエットでわかります。明るくなった瞬間に観客に向かってお辞儀をするのですが、最終日は踊りが激しくて、ダンスの途中の姿勢のままお辞儀。笑いました。


“Sacred Love Tour”なのに、日本公演では、アルバムSacred Love からの曲が少なく残念でした。。Paris では「Stolen Car」以外は全て、ロンドンでは 「Forget About The Future」と「The Book Of My Life」以外は全て演奏したと思うのですが、日本公演では、半分位しか演奏しませんでした。ポリスの曲も、今回のツアーでかつて演奏した 「Hole In My Life」や「Synchronicity II」、「Walking On Moon」もやりませんでした。長いツアーの間には色々と変化があるでしょうし、演奏して欲しい曲の好みは皆様々だと思いますが、個人的には、選曲に不満が残りました。


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大阪と東京で沢山の方にお会いしました。皆様には本当にお世話になりました。ありがとうございました。



2005.1.29(土) 見られなかった韓国公演

ファンクラブのプレセールの告知を見た途端、思わず買ってしまった韓国ソウル公演のチケット は、 191935 ウォン (落とされたのは162ドル)でした。取れたチケットは 「Section103・Row1・Seat1」当然最前列だったと思います。Comfirmation のメールもちゃんと来ました。

韓国ではスティングのライブの後に小さなクラブでドミニクの単独のライブもあり、その為にホテルも近いところを探して予約をし、優良タクシーの呼び方まで韓国語で教えてもらっていました。
ヨン様の影響で週末の航空券が予約しにくい状況にあり、マイレージでの無料航空券は予約できず、格安航空券もキャンセル待ちの状態で、結局割高の1泊2日で行く予定で準備をしていました。
地球の歩き方ソウル編を買う。韓国観光局に行って資料を集める。JazzClubに国際電話をしてドミニクのチケットの予約をする(予約の必要はないと言われましたが)・・・楽しかったです。

しかし、期日になってもチケットは届かず、問い合わせたチケット会社の回答によると“internal error”により私が手にする筈のチケットは既に他の人の手に渡っている、という理不尽なメールが来ました。代わりに用意出来る席は「Section102・Seat141」だけれども、最初の席程良い席ではないので、チケットを希望しない場合は手数料を含め全額返金しますと。
このメールが届いたのは大阪公演の数日後、1月19日の朝4時でした。

しばらく考えた末、2時間後には「金返せ」のメールを送りました。
その日の午後にフライトをキャンセル、夜はネットで予約したホテルを キャンセル。勢いでチケットを買ってしまった時には恥ずかしくて他の人に言えなかったけれど、チケットがダブルブッキングだった時はショックで誰にも言えませんでした。まさか10日前に全てをキャンセルする事になるとは思いませんでした。


実際は、日本公演後に体調を壊してしまい、韓国旅行は無理でした。全額返金されて良かったです。



2005.9.21(水) Fiction Plane 東京公演@代官山UNIT

2度目の来日公演。東京2回のみ。

掲示板に『BONGOさんのページで見ました。近いうちにFiction Plane が来日するそうです。』 という内容の書き込みがあったのが7月の下旬。1st アルバムに“BONGO”という曲がある ので、私はてっきり『BONGOさん』という方がファンサイトを作っているのだと思い込んでいました。サイトの名前がわからなかったので、FPのメンバーに問い合わせをした所、「多分9月に行きます」という返事が 来ました。9月に来るのに7月の終わりでまだ発表になっていないなんて・・・と不安に感じてい ましたが、検索し倒して、プロモーターの“BONGO”さんを発見。安心しました。

ライブの1ヶ月前にようやくチケットが発売になりました。前回の来日公演がとても良かったので、ファンも増えただろうなぁと少し寂しく感じていたものの、チケットに記載されている整理番号が21日は4番、23日は11番。嬉しいような悲しいような・・・。

なぜ突然9月に来日したのか私にはわかりません。4曲入りのシングルが発売になりましたが、 日本盤は出ていませんし。他に日本では何も話題が無いのに、です。
来日が決まって、プロモーターのページやYahooからオフィシャルサイトがリンクされましたが、 そこでの情報は、チャット以外は更新されず、TourDate も、日本公演が終わった今でさえ、 東京のライブのスケジュールは載っていません。また、日本のレコード会社のサイトにも、今回の来日については全く載っていません。これではチケットは売れませんね。
もし、7月に掲示板に書き込みが無かったら、私は今でも何も知らないままだったでしょう。(書き込みして下さった方、有難うございます。)

スティングの日本のコンサートだったら、チケットに7時開演と書いてあれば、7時に 始まりますが、サポートや他のバンドが出演する場合、時間が読めなくて困ります。 そして大抵は予測している時間よりも遅くなります。疲れてしまうので、他のバンドは見たくない、でも絶対にFPは見逃さない。なので、とりあえず店に行って、ドアの外で待つ事になります。

一番前で見たいと思う人はサポートが始まる前から場所取りをしなくてはいけませんね。 Yokoさんとルミちゃんは、私が1階上のカフェでのんびりビール飲みながら食事している時もずっと大音響の中で聞いていました。私には出来ません。

という事で、“Wolf & Cub”というオーストラリアのバンドは見ませんでした。2つ目のバンドの音が聞こえてきた時に一度偵察に行きましたが、detroit7 という女性ヴォーカルの日本のバンドだったので、またカフェに戻りました。この時にあまりにも音が大きくてショックを受け、ティッシュで耳栓をしました。

そろそろ終わるだろうと思う頃にやっとフロアへ。明らかにdetroit7ファンと思われるノリノリの人がいましたが、ぎゅうぎゅうという状況ではなかったので、みんなでジリジリと前の方へ。 ボーっとそのバンドを眺めていました。途中makiさんに呼ばれ、フっと横を見ると、端の方で Joe がステージを見ていました。一瞬父親かと思い心臓が止まりそうになりました。

detroit7 終了。あれ?なんだか急にフロアから人が消えました。残ったのは、ステージ前に3列位。フロアの中央には誰もいません。・・・・・・。
入口で見せてもらったスケジュールには、9時スタートとなっていましたが、detroit7が終わったのが9時、それからセットを変えるのに30分かかりました。前回の来日時にはメンバー自らやっていましたが、今回は多くの日本人スタッフが動いていました。でも、ドラムのPeteはこっそり出てきて自分でやっていました。

明かりが消えてやっとFiction Plane 登場。最初の曲が何だったか憶えていません。(という事は新曲だったのかも)4人でおそろいのジャケットを着て、汗を光らせて演奏しておりました。 この日はとにかく、Joe の日本語ばかりが印象に残りました。一番面白かったのは、Bongo という曲を紹介する時に、「ツギノキョクノナマエハ、ボンゴデス。コンサートプロモーターのナマエハ?ボンゴデス。・・・オナジ。」と言ってにっこり笑った所。
それと、ダンがイスに座ってキーボードを弾いている時に、Joe が後ろからダンのイスを取ろうとしたけれども、ダンがなかなか腰を上げない。やっとイスを取って、その上に立って大きくジャンプ!は、決まりましたが、曲が終わった後、「ダンニ オシリヲ アゲテ クダサイトイイマシタガ、ダンハ ニホンゴガ ワカリマセン」だって(笑)。

ある曲が始まる前に、ダンが観客に手を差し出しました。最前列の何人かが握手をしていましたが、彼は中央にいた女性を手招きしてステージに上げました。何をするのかと思ったら、キーボードを弾いてくれと彼女にお願いをして(一つの鍵盤を同じリズムで叩いているだけですが)、彼はベースを弾いて曲が始まりました。それだったら私にも出来る、と思いましたが、実際にステージに上がるのにはかなり勇気が要りますね。曲が終わって、もとの場所に戻った彼女にJoe がステージから「ナマエハナンデスカ?」と優しく聞いていました。(クミコさん、素晴らしい経験でしたね。2日目もお見かけしましたわ)

EPに入っている American Standard という曲(プロモビデオがモノクロで、EBYTを彷彿とさせます)、EPではバラードのようなゆったりした曲ですが、この日のライブではかなり激しくアレンジされていました。この曲に限らず、全ての曲が重く激しく感じられ、何百回と聞いた1stの曲でもイントロだけでは気づかなかった曲もありました。歌は上手ですが、もう少し丁寧に歌って欲しいと思いました。

なんとなく、消化不良のままライブが終わった感がありました。


2005.9.23(金・秋分の日) Fiction Plane 東京公演@代官山UNIT

祝日そして3連休の初日という事で、この日は混んでいました。
2日目は彼らの出番はサポートのすぐ後かと期待していましたが(早く飲みに行けるので・笑)、 結局、この日もトリでした。
始まるまではカフェにいればいいやと軽い気持ちで開演前に行きましたが、運悪くカフェが貸切で 入れず、サポートが始まる前からフロアにいる事になってしまいました。見ましたよ、ドラムが可愛いと話題の Wolf & Cub、確かに可愛い、左のコは。(ツインドラムなので、ドラムが二人並んでいました。)しかし、1曲聞いてギプアップ。再びドアの外に出てFPを待ちました。

ドアの外のベンチに座って何人かで話をしていると、FPのギターのSeton君が階段を行ったり来たり。声をかけると、立ち止まって「やぁ、元気?」と言ってましたが、誰だろう?という感じで目は泳いでいました。確か彼は最近結婚したと思うのですが、おめでとうと言うべきだった、とちょっと後悔。でもさ〜、メンバーがフラフラしているなんて思いませんよねぇ。

サポートが終わり中からは、detroit7の曲が聞こえてきます。FANちゃんは曲をよく覚えていて 「この曲は昨日終わりの頃にやった」なんて言うので(凄い・・・)、深い水に飛び込むような気持ちで大音響のフロアへ(もちろん耳栓付)。そこは初日よりも更に盛り上がっていました。
「最後の曲です」を合図に(笑)またもやジリジリと前の方へ、この日もJoeは横の方で見ていました。

この日のライブは最高でした。EPから Patience、American Standard、続いて1st からも数曲。やはり、最初に知っている曲を演奏してくれた方がいいですね。演出も、スモークたいたり、赤や青のライトを多用したりで本物のコンサートみたいでした。(いえ、初日はどうもアマチュアバンドのライブっぽかったような・・・ね)私は初日と殆ど同じ場所にいましたが、音がかなり違うように感じました。ただうるさいだけでなく、きちんと聞こえるようになったというか。それとも彼らが演奏を変えたのか。専門的な事はわかりませんが、2日目の方がずっと聞きやすかったです。

この日も日本語を話していました。「ワタシタチハ イギリスジン デス」とか。ただこの日は観客に変な外人がいて閉口しました。一緒に歌を歌っていたのでファンだとは思いますが、最初こそJoeは日本語で話しかけたりしていましたが、最後には無視していましたね。私も自分の前にそいつが割り込んで来た時には手の甲で押してしまいました。

途中から、makiさんの様子がおかしい事に気づきました。何かと思えば、Joe君「社会の窓」全開。私は顔しか見ていなかったので全く気づきませんでした。前の女性二人もmakiさんと同じ反応をしていたので気づいていたようです。(皆どこ見てんのよ!)
やはりアレですか?本人に教えた方が良いですか?(笑)

初日に観客をステージに上げて演奏した新曲、この日は、袖からスタッフの女性が出てきてキーボードを弾いていました。みんなステージに上がる気満々だったのに(笑)。FANちゃんなんて「名前を聞かれたらShigeyoと言う」なんて言ってましたが。(それは困る)

初日にやらなかった1stの曲、Everything Will Never Be OK、Real Real、Fallow をこの日はプレイ。嬉しかったです。
Listen To My Babe は、両日とも観客に「ジャンプシテクダサイ」と言っていましたが、足を痛めてもアレなので、自主的に膝の屈伸でカバー。
アンコールの1曲目 Hate は初日と違って、前回の来日時と同じアレンジでした。こちらの方が好きです。

外人多し、地方からわざわざ見に来たファン多し、という事でこの日はとても盛り上がりました。 彼らも顔を見合わせて満足そうでした。Joe君のズボンのはき方はどうしても好きになれないけれど、格好はどうでもいいか、と思える程良い演奏でした。
前回は「これがポリスだったら」と何度も考えてしまいましたが、もうそんな事は思いません。でも、顔が似ているのでどうしてもスティングを見ていると錯覚する瞬間があります。それが逆転する日は来るのでしょうか・・・?

絶対に受け入れないと思う、でも、若いFPファンにはわからないような、ポリスの初期のマイナーな曲をアレンジして演奏してくれないかと秘かに期待しています。

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飲み屋に着くまでの話題はひたすらJoe のバンツでした。