きゅーぴーさんの Philadelphia リポート

2004年6月、アメリカ・フィラデルフィアでStingのコンサート をご覧になったきゅーぴーさんのライブ・リポートです。

2004年6月27日、TWEETER CENTER, CAMDEN のライブの報告です!

Tweeter Centerは、正確にはフィラデルフィアとの州境にある川を挟んで、ニュージャージーにあります。私は車でフィラデルフィアにあるフェリー乗り場まで行き、そこからフェリーに乗ってセンターへと向かったのでした。
所要時間約5分、往復6ドルで、なかなか楽しかったです。
そしてセンター側に到着。その日、偶然センターの前で別のイベントがあり、ものすごい人でごった返してたのですが、何とかセンター内へ。

センターは半分野外のような造りで、扇形に観客席が広がっています。後ろは芝生になっていました。舞台は客席に対してだいぶ小さかったです。

センターの前では屋台がたくさん出ていて、ビールやら何やらアルコールの屋台が大繁盛でした。私は晩御飯のターキーラップを、7ドル!で買いました。・・・高い!
お腹も満たされた頃、ちょうど開演5分前くらいになったので、気を引き締めて客席へと向かいました。

私の席は前から38列目、一番左端でした。悪くない、という感じです。

ライブの構成ですが、アニーレノックスとスティングのショーは、別々に 行われました。おおまかな時間割は次のとおりです。

7時半開演…ドミニクのソロ。
7時45分〜8時45分…アニーレノックス
舞台アレンジ 《45分もかかった!!!》
9時30分〜11時15分…スティング

7:30PM…舞台の照明もまだ必要ないくらい明るい頃です。ドミニクがさりげなく登場!
ドミニクのソロです。ニューアルバムからいくつか曲を紹介してくれました。
その時に、演奏後CDにサインをするから、と言ってたんですが、私は一体どの演奏後なのか、そしてどこでなのか全く分からず、友達も分からず、結局せっかくの機会を逃してしまいました。くぅ…。
ドミニクの演奏は、大体10分位でした。
そして、演奏後再びドミニクが語りはじめました。全部は正しく覚えてないですが、記憶に残っているのは、次のような感じです。

“15年間、スティングと一緒に活動してて、よくスティングをどう思ってるの、っていう質問されるんだ。”
“えーと、もちろん、スティングの良い所を言わないとね。じゃないと、クビにされるよ。ハハハ…”
“やっぱり憧れてる。もちろん。だって、彼は全てにおいてBIGだからね。え、BIGっていうのは、家とか、名声とか、人気とか…、そういう事だよ。フフフ(←ちょっと意味深)
それに尊敬してる。僕の面倒もよくみてくれるし”
他には、“Stingと一緒に活動できるのはすごく素晴らしいよ。色々な場所にも行けるし、素晴らしい歌手とも共演出来るからね。”(多分アニーレノックスの事。)と言っていました。

そして“ここで、最後にスティングの曲を、Shape of My Heart"
そして、あのイントロを演奏しだした時、舞台袖からSting登場!

二人は友情を確かめあうかのようにして、演奏してました。Stingも確か“最高のギタリストだよ”みたいな事を言ってました。

二人の演奏が終わると、Stingがアニーレノックスの紹介を始めました。確かスティングは次のような事を…

“僕とアニーは友人でご近所さんなんだ。彼女は素晴らしいよ。とても美しいし、素晴らしい歌手だよ。こういう機会を持てて光栄だよ。・・・アニーレノックスッッ!”

スティングの叫び声と共に、アニーレノックス登場!
スパンコールが散りばめられたノースリーブとブーツカットのジーンズに身を包み、かなり高さのあるヒールを履いていました。
実は…アニーレノックスについては、あんまり詳しくなくて、曲名などほぼ分かりません。というわけで、オフィシャルサイトからSet Listをちょっと拝借。

1. Legend In My Living Room
2. Little Bird
3. No More "I Love You's"
4. Pavement Cracks
5. Cold
6. Here Comes The Rain Again (Piano Version)
7. Walking On Broken Glass
8. Waiting In Vain [note: full band version, a first!]
9. Wonderful
10. Missionary Man
11. I Need A Man
12. Sweet Dreams
13. Why

…という事です。残念ながら、ロードオブザリングの歌は無かったです。色々制約があるのでしょうか?でも、とにかく、すごいパワフルでした!
すごい声量だけど透明感があるというか…!ファンになってしまいました。

そしてダンスも個性的でした。あれは、何ダンスなんでしょうか…。
日本舞踊とニワトリを足して2で割ったような動き…。素敵でした。
アンコールは、Here Comes Again でした。Pianoバージョンでも披露してくれたのですが、2回目は一番ポピュラーなアレンジでした。

アニーレノックスのショーは、1時間くらいで終了でした。
私はてっきりこのままスティングと一緒に歌っていくのかと思っていたのですが、
バックバンドも全く別々で、アニーが舞台を去ると、わらわらと大勢のスタッフが現われて舞台のセットを組み始めました。

実はこの時だったのです!ドミニクがファンにサインをしていたのは!!
でも、スタッフは皆観客の対応に追われていて、質問など出来る余地もなく…ちょっと うろうろ探してみたけど、それらしい人だかりは見つからず…。結局私がいたところから180度裏側の場所でサインしていたそうですが…、もう、裏側なんてあったんだ、、、トホホって、本当にもう悔しいっ!

で、10分たっても20分たっても舞台のセットは終わらないっ!長いっ!
他の観客たちは知っていたのでしょうか…皆ビールやらポップコーンやら買いに行っていました。
私はショーが始まる前に、ツアーブックとマグを購入済みだったので、特に買う物もなくおとなしく座って待つことにしました。

そして、アニーレノックスのショーが終わってから45分後の9時半、やっとStingのショーが始まったのでしたっ。スティングはYoko さんの時と同じ衣装だと思います。襟が白いシャツで、登場するとすぐにジャケットをバサッとぬぎすてたのです。個人的には、タンクトップの方が良いかなーなんて…。

一曲目は、リミックスバージョンのSend Your Love. かっちょいー!かっちょいー!でもちょっと声の調子が心配…でした。高音になるとさすがにキツそうで、オペラグラスから覗いたStingの顔がちょっと辛そうでした…。のど飴差し出したかった…!そういえば、マイクの横にペットボトルとか黄色いドリンクなどがStingの為に用意されていたのですが、その内の一つがスタバのマグカップでした。コーヒー…入ってたのかな…??あのマグが欲しくなりました。

あ、それから最前列の観客が、Stingに次々とプレゼントを渡してました…!うらやましぃっ。花束を渡してる人もいました。持ち込み…大丈夫なんですね。いいなぁ。あーいいなぁっ。
一曲目を歌い終えるとStingの挨拶が始まりました。Stingは彼に叫ぶ観客達をじっと見詰めて、“I see Sex and Love (ツアーのTシャツの事!)って言ってましたー。うらやましぃ。それに手書きのボードを持ってきている人もいて、それに書かれている事を読んでいるようでした…!くぅっ。それからStingはメンバー紹介を始めました。
舞台の中央には、どうやらテレビスクリーンがあったようなのですが、私は左端の席だった上に舞台の幅が狭いので、少ししか見ることが出来ませんでした。メンバー紹介の時には、それぞれのお顔がアップで映し出されていたみたいです。メンバーといえば、私ドラムの方初めて見ました。最近の人なんでしょうか?もっとちゃんとチェックしておかないとっ。
その後の曲順はもう、すっかり記憶から消し飛んでしまっているので、ここでもオフィシャルサイトからSet list を拝借。

send your love
synchronicity 2
dead man's rope
we'll be together (with annie)
this war
fragile
fields of gold
sacred love
whenever i say your name
englishman in NY
roxanne (he sang a verse from king of pain during the jam)
never coming home/when the world is running down
desert rose
if i ever lose My Faith
every breath You Take
thousand years

これはボストンの時のものらしいですが、確かInsideを2曲目あたりに歌ってくれたような・・・。
そしてWe’ll be together の時にアニーレノックスが再び登場したのです!衣装はシルクのような素材の上下セットでした。観客も沸きました!二人のハモリは美しかったです。
後は、ただもう無我夢中で…。印象に残っているのは、Whenever I say your name です。コーラスが良かった…!あと、どの曲か覚えてないんですが、Stingが舞台の前の方に出てきた時に、前列のお姉さんがStingに向かってノリノリで踊りまくってたんです。それが、まるで二人のかけ合いみたいで、すごく可愛かったです。そして本当に、あっという間にアンコールになってしまいました。アンコールはThousand years。もちろん良かったです。でも、同時にやっぱり切なくもあり…。アンコールを聴く時はいつも複雑な気持ちでいっぱいです。最後にStingはメンバーと手をつないで長いお辞儀をして、舞台の袖へと去って行ったのでした…。

結局舞台が終わった時には11時15分くらいになっていました。びっくりしました。そんなに時間が過ぎているとは夢にも思わず。それからフェリーに乗るためにフェリー乗り場へ行ったものの、ものすごい行列のために1時間くらい待つ事になってしまいました…。でも、フェリー待ちの列の近くにトラックが駐車してあって、そこからEvery Breath You Take のレゲエバージョンが流れていたのが何だか不思議な偶然で心地よかったです。その夜は天気も最高に良くて、暑くもなく寒くもなく、月がきれいに輝いていました。

やっとフェリーに乗ってフィラデルフィアに着いたら、それから延々とドライブです。眠いのを必死でこらえながら、頑張って友人にしゃべり続けてもらいながら、サービスエリアでコーヒーを飲みつつ、帰路についたのでした。家についたのは深夜の3時半…。なんだか夢と現実がもうごちゃまぜで、早く眠りたいものの寝付けず、何だかさっきまでのライブが嘘のように思えて…NY行きたいッ!!という思いに駆られたのでした。こんな感じで、今回のライブも心に残る思い出深いものとなりました。Stingをはじめ、このツアーに関係している全ての人に、大感謝ですっ。