チベット・ピース・ガーデン・チャリティ・イベント


ロンドン・サザーク地区の Imperial War Museum 近くにある、チベット・ピース・ガーデン維持 の為のチャリティ・イベント。ミュージシャンが揃って出演するチャリティ・コンサートとは 違い、今回は英国俳優メインによるシェイクスピア劇!場所も同じくサザーク地区のテムズ川沿いに 建つシェイクスピア・グローブ座で、昔ながらの雰囲気をたっぷりと味わう事が出来ました。



開演前、ステージ向って左とステージ奥のバルコニーから生演奏が聞こえています。観客はアルコールなど 飲みながらリラックスした様子。ステージと、回りのイス席には屋根がありますが、 ステージ前の人が立っている所には屋根はありません。パナソニック東京グローブ座 に行かれた方だったら想像できるかと思いますが、同じような作りで、アリーナ部分の天井がないのです。 回りの客席も、昔のグローブ座を再現したという事で、木造、イスも木の長イスで背もたれがありません。 回りや上の階で人が動くと、木がギィギィときしみます。1ポンドでクッションを貸し出していたと、 後から知りました。

イベント内容

開演の鐘の音と共に音楽が鳴り、出演者全員がステージ両側から登場。全員同じガウンを着ていました。 茶色っぽいガウンで袖と襟の所が青、2幕目からは、オレンジのマフラーを巻いていました。
全員が左右に分かれ、ステージ上のイスにすわり、1人ずつ(もしくはグループで)出て来て、各5分ほどのパフォーマンス をします。つまり、ずっとスティングを見ていられるわけです(笑)。
奥のバルコニーからは、終始トゥルーディーが見下ろしていました。子供達もいたみたいです。
開演は夜7:30、電話で問い合わせをした時に、終演は11時と言われたので、寒さを覚悟していましたが、 思った程ではありませんでした(天気予報によれば夜の気温5度)。終演も9:45頃だったと思います。 1幕(ACT I)が1時間、間に20分の休憩、2幕(ACT U)が1時間弱といったところでしょうか。

ACT I
TIBETAN SNOW LIONチベット人による白い獅子の舞。まさに獅子舞であった。
RICHARDE E.GRANT and JACK DEE
as Shakespeare and his producer "A Small Rewrite"
エルトン・ジョン with Audienceにも出ていたリチャード・
E・グラントともう1人(?)との漫才(のように見えた)。
ETHAN HAWKE as Hamlet
イーサン・ホーク。なぜ彼が出演していたのか解せませんでしたが、 現代版ハムレットを映画で演じると聞いて納得しました。
VANESSA REDGRAVE and MARK RYLANCE
as Constance and King Philip
バネッサさん、綺麗でした。
JIMMY NAIL(song)
"Blow,Blow thou winter"
映画「エビータ」に出ていた人、らしい(記憶にない)。
MARK RYLANCEas Henry V 同上「プレスペローの本」
JAMES TAYLOR(song)
"Come away,come away, death",Twelfth Night
お友達つながりでしょうか。
PAUL SCOFIELD as john of Gaunt 偉大なるシェイクスピア俳優登場で、会場には「ブラボー」の声が響いた。
STING(song)
"Under the greenwood tree",
As You Like It, Act II, Sc4
「お気に召すまま」より一曲歌を披露。マイクはなかったが、堂々と歌いあげるという感じで、 会場を沸かせた。
JASON FLEMYNG,JASON STATHAM,
DEXTER FLETCHER and VINNIE JONES

as Mercutio,Tybalt,Benvolio and Romeo
映画「Lock,Stock...」の主要メンバー総出演。 左の名前と写真がちょっと違いますね(笑)、 右上の人は Nick Moran です。
彼1人、次に登場します。

実は彼らが一番面白かった。英語が分からなくても楽しめるドタバタコメディっといった感じで、 会場大爆笑でした。去年映画祭で彼らの映画を見ていて本当に良かったです。Jason セクシーです。
Prologue:NICK MORAN
Romeo and Juliet
映画と同じく、彼はお馬鹿をやるタイプではないみたいです。 上の3人+Vinnie の悪ガキぶりは見事でした。

ACT U
LULU(song)
"O mistress mine",Twelfth Night
こんな人知らないわ、と思っていたら、エルトン・ジョンの
アルバム「アイーダ」 に参加していましたね。
Sonnets
MIRANDA RICHARDSON, LAYLA KAYLIF,
PAUL SCOFIELD, VANESSA REDGRAVE
詩の朗読。
1人ずつ内容は違うのですが、聞き取れないなので、ボーっと見ているだけでした。 ミランダ・リチャードソン顔が小さくてすごく綺麗でした。(もっと年の人かと思っていた。)
JAMES TAYLOR
"Take, O take those lips away"
再び登場。この辺はちょっとダレる。
SIMON RUSSELL BEALE, LENNIE JAMES
and JACK DEE
(記憶にない)
IMOGEN STUBBS as Portia映画「サマー・ストーリー」(林檎の木)に出てた女優。Jasonと目配せしていて 気に入らなかった。
IAAN TALBOT, JIMMY NAIL, STING,
ETHAN HAWKE, RICHARD E GRANT VINNIE JONES,

A Midsummer Night's Dream
「真夏の夜の夢」の1シーン。ここで初めてスティングはガウンを脱ぎました。
MARK RYLANCE as Oberon/puck 「真夏の夜の夢」は本も読んだし芝居も見たのに、どの場面かさっぱりわからなかった。トホホ。
STING
"When that I was and a little tiny boy"
Twelfth Night, Act V, Sc1
スティングが音頭をとり、出演者全員で一緒に歌っていた。


「上演中の写真撮影ご遠慮下さい」の張り紙があったので、最後の最後に1枚だけシャッターを押しました。
これは、全員での歌が終わり、最後にプロデューサーであるトゥルーディーがスピーチをした所です。観客に感謝し、 出演者の労をねぎらい、イベントの成功を報告していました。
遠くから来てくれた出演者を名指して褒め称え、最後に
My beloved Sting came from Italy!
と言っていました。やはりまだイタリアでアルバム作っているんでしょうか?(笑)
遠くから来た観客も誉めて欲しかったです。