しのさんの英国リポート

2004年5月、ロンドンでStingのコンサート をご覧になったしのさんのライブ・リポートです。

2004.5.14(曲名あり、それに長いので要注意)

ホテルに到着後、まず、ピカデリーサーカスへ。タワーレコードはしまっている。今 日はやってないのかー。と思いつつ、バスでロイヤルアルバートホールへ。

「今リハーサル中なので、入れない」とバーの方へ促されました。「やった!ほんと うにやるんだ!!」と、興奮で頭がくらくらしてきました。

バーでジュース(ここがまた大人じゃない)を飲んでしばらく待ちました。

そして中へ。ここがアルバートホールか。立派なところだ。少し狭い感じがする。筒 状になった会場の上の方はとても高い。私はアリーナの14列目ステージに向かってや や左側。

20:00から、前座のジョス・ストーン、「どうでもいいけど、早く始まって・・・」と願 いつつ、ちゃんと見ているところが私らしい。(最初は、名前さえ聞き取れていな かった)

ステージの前に3枚のスクリーンが垂れて、そこにたくさんの文字・・・

いよいよStingの登場(21:00くらい)。

座っていた人たちが、はじけるように飛び上がった。最初の曲は、Send Your Love ク ラブミックスバージョン。ドミニクは真後ろじゃなくて、向かって左側にいました。 キッパーは右。

直前のコンサートが延期されたこともあって、ロンドンっ子(正直、おじさんおば さんたちが多い)たちは、感情が飽和状態だったのかもしれない。(私だってそうだ !)ファンクラブの優先販売があったため、前方には、パリで見かけた人たちがいま す。ポールもいました。Stingの衣装はちょっとエレガントな襟と袖口が白で身頃と 袖は濃いグレー(チェック?)、ちょっと長めの袖口は留めておらず、ひらひらとセク シーさもかもし出しておりました。

曲はそのまま続きます。Inside,Forget About The Future, Dead Man’s Rope・・・

えっと、どこだっけ、小さいギターに持ち替えて、僕には小さいがどうのこうのとか 言ってたようなきがします。毎回同じようなことを言っていました。(でもわからな いんだけど)


やはり、日本公演の時と違い、Stingはよく話します。喉の調子のこと、最近の車に 関する出来事など・・・マイクの周りに、紅茶や、スプレー式の喉の薬?やら、4つほど おいてあります。時々紅茶でうがいしていました。

続いて、SynchronicityU(これもまた盛り上がります。)そして、バックコーラ スのブラックビューティJoyを呼びます。やや向かって右の方に寄り手をつなぎなが ら、優しく歌い始めます。恋人同士より親子のように見えてしまった(失礼)。Joyは 最初はStingをかばいながら歌うような感じですが、そのうち叫ぶような歌い方に なっていきます。そういえば、Joyと、Donnaは、毎回衣装を変えていました。

このあと、I was brought to my senses

このあとMCが入り、ここで、タクシーの運転手が・・・の話 (2回くらいずつ話し方が変 わっていました。) となり、This War、後ろのスクリーンに、ちょっと殺伐とした絵 が次々と映し出されます。そして、次、私が好きなステージは、Fragile〜Fields Of Gold のあたりのところです。うっとりします。後ろのスクリーンの絵が、とても美し いです。

このあと、Stolen Car ですが、これがまた、驚きのアレンジでした。歌い方もちょっ とおどけた(意味取り違えているかな・・・?)感じでした。ボサノバか! なんとな くレゲエ調、アフリカンなイメージもありました。ちょっとがっかりしたのですが、 これが、ほんとに頭に残るのです。

ウッドベース登場。バーボン?じゃないんですよね。

Walking On The Moon、続けて、Englishman In NY・・・周りがほぼEnglishmanの中でこ の曲を体験しました。異様なほどの盛り上がり方。もちろん大合唱。私はこの中でエ イリアンだな・・・。

お約束のRoxanne、声の調子はまだよくないので、今度は会場のみんながStingをカ バーする。大合唱。日本公演でも、みんな負けずに頑張ろうね!

そして、疾走感がたまらない、Never Coming Home. そしてブレイク・・・みな足を踏 み鳴らしてアンコールを要求しています。

そして、間もなく(結構早くにもどってきます)Desert Rose, If I Ever Lose My Faith In You.

最後は、A Thousand Year。これも、バックスクリーンの映像が大好きです。水と火 のイメージです。

会場の、本当にものすごい興奮の中、コンサートは終わります。結構力尽きた人もい たんじゃないでしょうか。

結局ゆきさんは見つけられないままでした。Shigeyoちが売ったチケットは、ロン ドン在住の日本人男性に渡っていました。Stingファンというわけではないようで、 先日も、クラプトンのライブに来ていたとのこと。出待ち・入待ちのことを聞き、私 も出待ちしに行ってきました。24時も迫る頃、ドミニク始め、メンバーがぞろぞろ出 てきました。私よりは年齢も上だろうと思われるおば様たちに囲まれ、次々とサイン をして差し上げていました。本当に優しい人です。ただし、Stingは出てきません。 結局その後はどうしたかは知りませんが、もう地下鉄もバスもなくなってしまい(あ とで、他の方法があることを知ります)、その例の日本人男性(名前を聞いてないの ですよ)に、心配していただいて、タクシーも停めていただいて、迷惑をかけつつ、 ホテルに帰りました。(こういうのを無鉄砲というのです。)
 

2004.5.15(一休み。Stingとはほぼ関係ない話)

お昼にゆきさんと待ち合わせして、(ホテルに電話して決めました)インド料理を食べた後、ピカデリーサーカスのジャパンセンターにて、掲示板書き込み。ご存知の通り。
一度ホテルに帰り、South Kensington駅から歩いてホールへ。

Stingの声は相変わらず、少々よくなったかな。このまま持ってくれ。と祈りつつ。
コンサートの内容は前日と同じです。前の日ほどはすごくは無く、でもやはりファンクラブの人たちが前の方にいると、盛り上がります。ドミニクのファンサービスも絶好調です。

席はストールの8列目でした。やや左です。昨日は左前に多分ゲイのカップル前の前の席にやたらと大きな男性2人がいました。立ったら、全く前が見えないくらいです。今日は、男女のカップルがいました。女性と男性の比較ですが、私の前に来るカップルはどの人も、女性が比較的おとなしく、聞き入っているのに対し、男性は、落ち着きがありません。彼女に話しかけるたびに隙間から見ている私の前をさえぎります。それにへんなノリです。彼女もさめちゃうんじゃないのか?
英国紳士は落ち着いてるんじゃないのか・・・(やはり元は狩猟民族。教育で紳士となったというし。) あと、いきなりの指笛が私の耳を劈く。男女かまわずだ。指笛ふけるのはわかったから、もうやめてくれと、思わず抗議したかったが、もちろん出来ません。(弱気。彼らも楽しんでるんだよね・・・。)



2004.5.16(問題の日)

この日は、朝から頭痛、胃痛。もう、神経的なものだとはわかっていつつも、薬を飲まずにはいられない。そうなのです。ひどい緊張状態なのです。
今日のコンサートは、レインフォレストでチケットを買ったため、コンサート前に、チケット受け取りも兼ねて、レインフォレストファウンデーションのレセプションに参加する羽目になっています。ただただ16日のチケットを取りたいがために、無理をして大金はたいて、つい申し込んでしまいました。TシャツとGパンで行かれるところなら、緊張もしないけれど、ドレスコードがありますし、やはりそれなりの人々が集います。かなりの後悔です。やはりもっとよく考えて、身分をわきまえるべきでした・・・。
野暮なスーツを着て、英会話も、コミュニケーションもとれない私は、かなり浮いた存在だったと思います。でも、レインフォレストFの方々は、とても優しく、声をかけてくださいます。
カナッペレセプションにStingが、いきなり現れました。このときはさすがにたまげてしまいました。一緒に来たココちゃんは、とっても可愛らしいお嬢さんです。騒ぐ人は全くいません。自然に現れ、いろいろと係りの方たちから話を伺っている様子でした。ゆきさんがつとめを果たしている間も、私は立ち尽くすだけです。メッセージを渡し終わり、私は、ゆきさんとStingが並んでいる写真を撮りました(ゆきさんが私に撮らせてくれました)。Stingの同意を得て撮る写真は、それもまた極度の緊張感でして、震えで写真がぶれてないか、とてもとても心配でした。Stingはかすかな笑み、でも目は怖く感じてしまい、私は尻込みしてしまいました。
コンサートは、前から12番目でした。ちょっとほっとしました。一番前じゃなくてよかった。
コンサートのあとは、3階に集まるように言われていたので、会場に向かいました。
生のStingは、たくさん見ました。でも、食べている生Stingを見たのははじめてかも。
喉が悪いのに、カレーを食べていました。大丈夫?と思いつつ、目はやはり釘付けになってしまいます。まるでストーカーですよね。声もかけられず、視線だけが付いてくる、慣れているとはいえ、嫌なものでしょうね。タイミングを計れず、結局、みんながサインをもらい始めた頃、勇気を振り絞って、あいさつし、握手をしてもらい、彼の著書に、サインをしてもらいました。目は相変わらず怖くて、逃げてしまいたい気分でした。
そういえば、サイレントオークションがありました。サイン入りのStingモデルのベースはどなたの手に渡ったのでしょうね・・・
奥様のトゥルーディは、遠目ですときれいな方です。人付き合いの上手な方なのだと思います。そういうところがStingのおめがねにかなったのかもしれません。    近くで見ると、  ・・・それなりでした。
声は全くかけられず、サインもいただきませんでした。



2004.5.18

今日はShigeyoさん、17日にはYokoさんがやってきました。
といっても、この日は会えず、寂しさは募るばかりです。ゆきさんも帰ってしまいました。
私は写真を撮りに回っていました。道に迷ってばかりでした。
昨日は、シスターレイという店に行き、ポリスのピクチャーディスクを購入しました。
「メッセージ・・・」と「ロクサーヌ」警官バッチの形のです。こういうもののコレクターではないので、今まで探そうとも思っていませんでしたが、たまたま見つけてしまったら、欲しくなって買ってしまいました。
16日のコンサートは、前の方の席の人たちののりが悪く今一でした。18日はBOX席だったんですが、いい席だと言われて買ったのに、前の人は邪魔でした。でも横上から見るStingもステキでしたよ。Yokoさんのほうがあとから買ったのに、ずっといい席だったのはちょっとショックでした。しかもBOXの方が高いんですよ。Yokoさんの姿は上から確認できました。が、Shigeyoちは見つけられませんでした。
でもね、みんなで行くとしたら、BOX席を貸し切るというのもよい楽しみ方のような気がします。垂れ幕作ったり、飲んで騒いだりできそうです。



2004.5.19

この日はStingは、かなり楽しそうでした。かぶりつきの女性客2人をいじりながら、ちょっとハイだったような気がします。
周りは座ってみているので、よく見えましたが、最後の方はやはり皆さん立ちますので、だんだん見えなくなっていきます。
もう明日が最終日、寂しいようなほっとするような、複雑な気持ちでした。
昼間は、ShigeyoちとYokoさんと会って、中華料理を食べに行きました。やはり会えたのは、うれしかったです。で、また、ジャパンセンターで書き込みしました。ご存知のとおりです。 Yokoさんに、入待ちを勧めてよかったです。前半のイベントに参加できなかったのは、残念だったでしょうし、私のように悔いを残してもらいたくなかったので、本当に本当によかったです。



2004.5.20

最後の日です。もうしばらく会えません。日本に来るのは・・・?
この日、私はサークル席、狭いだけに余計に高ーく感じるのかもしれませんね。転げ落ちそうな感じでした。(だから立つ人もあまりいないわけね。)
ロンドンっ子たちも、最後の日とあって、盛り上がり方はすごいものです。もっといい席を買いなおそうとしても、売り切れていたそうですし、立ち見の人もいたくらいでした。

今回、いろんな席から見ることができて、とても面白かったです。背の高い人たちに囲まれて、言葉も交わせずに、(日本でも交わすことは無いけどね)、リラックスしたStingの演奏も見られたし、とにかく由緒正しきロイヤルアルバートホールでのコンサートを経験できたことは、すばらしいことです。もし、(多分もう無いと思うが)また訪れることがあったら、敬意を表してフォーマルな格好で、優雅な気持ちで見たいと思います。
そして、英語も少しは上達していて、写真なんか撮らないで、もっとコンサートを楽しみたいと思います。
写真を撮っていると、コンサートを楽しむことが出来ません。間違いない。自分のために1,2枚がよいところでしょうね。
そして、21日、FPのライブに後ろ髪を思いっきり引かれつつ、帰国の途につきました。

読んでて不快になった方も多いと思います。異様に長くて、非常に辛い内容で、イイカゲンにしろよ!と怒った方もいるかもしれませんね。すみません正直なもので・・・(大人じゃないなあと思います)。しばらくすれば、みなよい思い出に変わると思います。
つたない文章で申し訳ありませんでした。以上です。

しの